合格実績(2017年)

合格実績(2017年)

(以下:敬称略)

2017年度合格実績(在籍者9人中)

大    学 学部 学科 氏   名 出身高校
京都大学 工学部 電気電子工学科 大村剛史 西京
京都大学 理学部 稲荷興心 山城
大阪大学 医学部 医学科 小西彩海 洛南
大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科 松本碧 京都女子
東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 高橋佑香 京都教育大附属
筑波大学 生命環境学群 生物学類 宮田大輝 四条畷
京都工芸繊維大学 工芸科学部 造形科学領域 SA 洛北

合格者の声

京都大学 工学部 電気電子工学科  大村 剛史

 自分は数学が苦手で、1年間苦しみました。塾で行われるテストでも成績が悪かったです。当然模試でも数学が足を引っ張り、思うような成績が出ず焦りました。その焦りがミスを誘発して解ける問題まで解けないという悪循環に陥っていました。そこで秋頃にこれまでやってきた塾のテキストのできなかったところをもう一度振り返って、自分の技術にできるまで解き直しました。そうすると似たような技術を使って解ける問題が案外多く、自分にも解ける問題がとても増えました。
 その結果、数学で負けない点数を取ることができるという自信がつき、理科の演習を前期試験直前まで集中的に行うことができました。本番では特にできのよかった科目はありませんでしたが、総得点として合格点に辿り着くことができました。このように学力が低くても、周りに負けない点数を取るような能力をつけることは可能なので、諦めずに1年間学習に励んでください。きっと成果が出ると思います。

京都大学 理学部  稲荷 興心

二年間の浪人生活を経て、遂に京都大学理学部に合格することができました。勉強、特に受験勉強は退屈なことの積み重ねであり、結果も一年に一回しか出ないものなので、続けるための動機が重要だと思います。
自分の場合、現役生の時には大学に憧れはあったものの勉強をしてこなかったことから受験に対して諦めの気持ちが先行し、合格点にはるかに及ばず不合格になりました。浪人の一年目は心機一転勉強を頑張りセンター試験の点数もよく二次試験の理科の得点もよかったので(後に7割6分あったことが分かりました)、終わったときには合格していると思いましたが結果は不合格でした。敗因は英語が苦手だったことと数学で取りこぼしたことでした。
昨年は、後期で東北大学理学部に合格していたので、そこに通うことにしました。行ってみると非常にいい大学で、友人もでき、一人暮らしも気楽で楽しかったのですが、あきらめきれない思いがあり、遂に後期から休学をし、京都に戻って受験勉強をすることになりました。
とはいえ、大学生活の楽しさがしみついてしまっていたのでしょうか、勉強に身が入らず、結果としてセンター試験の点数を前回より六十点以上落としてしまいました。合格するためには、二次試験までの一か月少しの期間、苦手で、そのゆえに逃げ続けてきた英語に向き合うしかないと判断しました。
自分は計画を立てて勉強するのは苦手なので、塾に新しく来た松谷先生の助けを借り一か月間の予定を決め、英単語、英語長文、英作文すべてについて指導をしてもらいました。特に英語長文の構文と英作文は丁寧に添削してもらい、この一か月間でそれまでの二年間分以上の勉強ができました。おかげで英語の点数はかなり伸びたと思います。
この期間モチベーションを保つことができたのは、合格云々というよりも二年間してきた勉強をふいにしたくないという気持ちからでした。そういう意味でセンター試験の失敗もあとから見るとよかったと思っていますし、実際、本当に集中できたのは最後の一か月間だけだったように思います。
最後に数学についてですが、実のところ自分は受験した三回とも失敗しています。特に去年と今年は一番簡単だった問題で失敗しており、一年前にそれで悔しい思いをしたことがよぎり、今回もそのせいでダメなのではないかと半ばあきらめていました。
プラスできた点は標準問題に強くなったことです。一浪目は予備校に通って数学の問題を多く解き、それも応用問題をかなりこなしたので、数学にそれなりの自信があったのですが、入試の本番では積分の標準的問題と最も簡単だった図形の問題を落とし、そこに自らの弱点を発見しました。基礎が大事だと思いました。
それで今年は「稲荷の独習数学」を読み直し、取るべきところで取れるようになったと思います。一番簡単だった6番に手を付けなかったことは、もし落ちていたら悔やんでも悔やみ切れないところでしたが、2番から5番を完答し(5番は小ミスあり)、わずかながら点数を稼げたと思います。
結果的に英語が人並みになれたこと、数学で大崩れしなかったことが合格の要因となりました。

大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科  松本 碧

 私が稲荷塾に入ったのは、中2の春でした。算数・数学の成績が比較的よかった私は、数学を強みにできればと、友達の紹介で稲荷塾に通うことにしました。
 稲荷塾のテキストは問題しか載っておらず、授業内容や解説は全てノートをとります。あとから自分がノートを見てわかるように書くので、理解が深まったと思います。そして、テキストは全てのポイントを押さえており、それさえスラスラ解けるようになれば、自然と実力がついてきたと思います。過去問などの試験形式の問題を扱うので、それに慣れると、模試などに抵抗なく取り組めました。
 稲荷塾のカリキュラムは学校より約2年早く、ついていくのがなかなか大変でした。しかし、2年続けて同じ授業を受けることができ、その2年目が終わるころに学校がその範囲にはいります。そのため、実質3回同じ範囲を学ぶことができ、理解が深まりました。
 また、稲荷先生は質問をとても歓迎し、わかるまで丁寧に教えてくださいます。授業中でも質問でき、生徒それぞれに丁寧に対応してくださり、授業にちゃんとついていけます。
また、稲荷先生の問題へのアプローチは、自分が出会った先生のなかでも独特なものでした。初めは戸惑いましたが、何年も通い、反復することで自然と考え方が身につきました。アプローチの仕方を学ぶことで汎用性が高まり、目の前の問いだけでなく、様々な問題に対応することができるようになりました。
 塾のレベルの高さも、受験へのモチベーションに繋がりました。他校の優秀な生徒が集まり、志望校のレベルも高かったです。学力のみで学年を問わない為、年下の子も同じ授業を受けており、刺激を受けました。レベルの高い環境で勉強することで、モチベーションを保つことができました。稲荷塾に行くことで、数学を強みにできたと思っています。ありがとうございました。

東北大学 工学部  建築・社会環境工学科  高橋 佑香

 私が稲荷塾に通い始めたのは中学校2年生の冬でした。ちょうどその頃から、もともと好きではなかった数学に対して苦手意識がつき始めていました。また、高校は内部進学することも決めていたので、「少しでも周りの人より先取りできたらいいな」という気持ちで入塾を決めました。
 入塾してからは、まず、新学年になるまでの2ヶ月強で中学数学を終わらせ、その春から数ⅠAのクラスに入りました。その後、高1で数ⅡBと数Ⅲ、高2で数Ⅲ(2回目)と演習①、高3で演習②の授業を受けました。
 はっきり言って、私は稲荷塾の中では落ちこぼれでした。テストの順位も下から数えた方が早いことの方が圧倒的に多かったし、他教科と比べても完全に足を引っ張っているのが数学でした。でも、稲荷先生は最後まで見捨てずに授業をしてくださいました。そして、先生のアドバイス通り、夏休みは数学はそこそこで見切りをつけて、理科(物理・化学)に焦点を絞って勉強しました。
 私は、こうして合格できたのは、塾で難しい良問にたくさん触れてきたからだと思います。実際の入試でも、思っていたよりスラスラと数学の問題を解くことができました。また、私が稲荷塾に通っていて感じたのは、数Ⅲを早く終わらせることの重要さでした。
 私の高校は、普通の公立と同じように、数Ⅲが終わるのは3年生の秋頃です。しかし、少し変わっているのは、3年生になると、必要ない教科の授業を受けない、という選択ができることです。私は、1年生の時点で稲荷塾で数Ⅲを学び終わっていたので、数学の授業を取りませんでした。すると、週に6時間の空きができ(この時間は図書室や空き教室で自習をしていました)、しかも定期テストも受ける必要がないので、周りの人より理科により多くの時間をかけることができました。いわゆる普通の進度で授業が進む高校に通っている人(あるいは通う予定の人)ほど、稲荷塾の学習法のメリットが感じられると身をもって実感しました。
 また、私は1年生の秋から2年生の終わりまでの約1年半、「A会話」にも参加していました。私は英語はもともと得意科目でしたが、どうしてもリスニングだけが苦手でした。実際、最初の頃は、Carmeliaの言っていることが聞き取れなかったり、聞き取れても上手く答えられなかったりで、ついていくのに必死でした。たった1時間半のレッスンですが、終わった後は「脳が疲れてる」という感じがしていました。しかし、そう感じていたのも3ヶ月だけで、気づくと、Carmeliaの話している英語がそのまま頭の中に入ってくるようになっていて、それからは「A会話」の時間が楽しみでたまらなくなりました。「A会話」のレッスンでは、様々な話題についてディスカッションをすることもままありました。特に、普段学校では触れることの少ない宗教の話題や、フィリピンや日本の文化の話題についてのディスカッションは、私の進路に大きな影響を及ぼしました。Carmeliaに出会っていなかったら、多分私は東北大学に進学したいと思わなかったのではないかと思います(東北大学にはたくさんの留学生がいます)。
 最後に、呆れるほど数学ができない私を最後まで指導していただき、本当にありがとうございました。長い間お世話になりました。

筑波大学 生命環境学群 生物学類  宮田 大輝

 僕は勉強が嫌いでした。高校時代はその事と自分に対する過信から完全に遊び呆けていました。ライブハウスに入り浸り終電を逃し歩いて帰りそのまま翌日の学校の授業をサボるなんて事もあり本当に滅茶苦茶な生活をしていました。それがカッコイイ事なんだとどこかで思っていた当時の自分を殴りたいです。
 高3になり周りが受験モードになるに連れて否が応でも自分の事を、これからの人生を考えざるを得なくなり、その結果自分は勉強が比較的得意であり勉強を武器にする事がこれからの人生において良い選択なのではとの結論に至りました。
 しかし2年半サボり倒した業は深く大学受験というものに全く歯が立ちませんでした。特に数学は酷くセンター試験では100点中30点程度しか取ることができず、あえなく浪人することになりました。
 そんな僕が稲荷塾通い始めたのは2浪目の4月でした。他の科目はある程度自力でできる自信があったのですが数学に関しては何から手を付けて良いのか分からない状態だったので入塾を決意しました。
最初は演習クラスの授業だけを受けていましたが、稲荷先生は僕の数学の出来なさを見抜いて下さり数ⅠA、数ⅡBの授業を勧めて頂きました。このクラスは先生の著書であり一般にも発売されている「稲荷の独習数学」と塾独自のテキストを中心に進められていくのですが、これが本当に凄くて高校2年分の数学を半年で網羅する事が出来ました。
 それに連れて演習クラスの授業もだんだんと分かるようになっていきました。授業の中では今まで全く教えられも思いつきもしなかった数学の問題の捉え方や応用の仕方を教えて頂いたり、他の塾生と問題を解く速さを競ったりするのも楽しく(ほとんど勝てる事はありませんでしたが)、数学というものが面白いと感じるようにさえなりました。
 結局、僕は塾内の受験生の誰より数学ができませんでした。それどころか高校1・2年、中学生にも劣っている始末です。しかしそれでもセンター試験の数学では9割を取ることができ、第一志望に受かることができました。
 稲荷先生には数学以外のことも授業などを通してたくさん教えて頂きました。無責任な事はおっしゃらず、現実的な事も話してくださる先生でした。この塾に通うことができ本当に良かったです。