代数の基礎

昨日のブログの続きです。

1×1=1, 1×2=2, 1×3=3, 1×4=4

2×1=2, 2×2=4, 2×3=11, 2×4=13

3×1=3, 3×2=11, 3×3=14, 3×4=22

4×1=4, 4×2=13, 4×3=22, 4×4=31

5進法における九九に相当ものです。

これが瞬時に出て来るようにしておかないと、5進法での割り算は難しいのです。

割り算なんて勝手にやっているんだと思っていましたが、意外にも九九等の算数の基礎があって初めて成り立っているんだと気付いたわけです。

もちろん、算数のムキムキマンになる必要はありませんが、おろそかにすることはできないということです。

同様に、高校数学を使いこなすためには中学数学の基礎が必要です。

代数計算が遅かったり、ミスが出るようでは到底伸びて行くことができません。

この前も、二次方程式 ax^2+bx+c=0 の解の公式を導いたり、xの係数が2でくくられているときの二次方程式の解の公式を理解するのに時間がかかり、何度もミスをする中1生がいました。そんなのは一瞬で飲み込んでくれるものと思っているのですが、そうではなかったということです。

ひょっとしたら、それ以前のところに何らかの問題を抱えている可能性もあります。それを探るのは難しいので、ここで腰を落として、しっかりと代数の基礎を作ってほしいと思いました。

ちなみに言っておくと、その生徒は決して落ちこぼれているわけではありません。洛星で上位にいると言っていたので …

幾何の基礎も重要です。

大学入試に幾何の問題が出ることは限りなくゼロに近いですが、たとえばベクトルなんかで、幾何の基礎が強いと見え方が変わって来ます。それから、幾何の証明問題は数学の問題を解くための思考の基礎を作ってくれます。

そういう意味で、中学数学はある程度やり込んでおく必要があります。

中学数学は算数と比較して、内容は一般的抽象的になり、扱える範囲も格段に広くなります。これを楽しいと感じてほしいです。

最速最深中学数学

中学数学を深く学ぶなら、この本がいいです。

お母さんたちも学び直してみてはいかがですか?