分かりやすい授業はいい授業か? Part 4

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「分かりやすい授業」はいい授業か? ということについて書いてきました。

もちろん、分かりやすいということはいいことですが、効率という点で難があり、それを劇的に改善する方法があるということでした。

そして、その効率が改善されると、受験勉強の仕方が大きく変わります。当然、結果も大きく変わることになります。

 

さて、今回は教室ではどのような授業をするのかについて書こうと思います。

まず、最初の15分で小テストをします。

ですから、予習段階で生じた疑問は授業前に解決しておくことが必要になります。そのための方法としては授業開始時より早く塾に来て質問するほか、スラックで質問することもできます。授業日以外に塾に来て質問することもできます。

小テストは、4問でできていますが、誤解しそうなところや、分かったつもりになるけれども、その理解が甘くなりやすいところを突くような問題にしています。ですから、なかなか100点を取ることができません。しかし、25点や0点では予習が甘いと言わざるを得ません。

小テスト後はそれを直すのに15分程度の時間を取ります。「最短でマスターする数学」に戻って説明を読み返したり、テキストで類題を見つけてその説明を読んだりして、できる限り自力で直します。ここからの質問は個別対応でします。時間内に直せなかった場合は解答を配ります。

それを確認し、疑問点を解決できたら演習問題に入ります。演習問題は重要事項の確認と、テキストで扱わなかったようなタイプの問題を考えることを主眼にしています。

演習問題のレベルはAとBの2段階あり、Aが到達目標です。Aが授業時間内に終わらなかったときは自習室を利用したりして、納得するまでやります。Aを早くに済ませてしまうような生徒のためにB問題が準備されており、これは発展事項を含みます。

以上が90分の授業内容です。単に演習するより、まず、小テストで理解の弱点を明らかにしてから演習することで効率が上がります。

しかし、理解が甘くなりやすいところというものは自分では気付きにくく、一般の授業で宿題が与えられて、それをこなすだけではその部分を潰すのが難しいです。この難しい部分を教室でするということです。