裏口入学

松谷です。

なんか、医学部の裏口入学が取りざたされていますね。

しかも、国がらみ。何か、長期政権ゆえに国の抑制が効かなくなってきていると言えるのか、

はたまた、いつの時代も親が自分の子供に対して狂気と言えるほどの愛情を注いでるだけなのか。

 

僕の時代は本当に、医学部はそんなに人気ではありませんでした。

 

確かに、東大理三と京大医学部はすごいなという感じでしたけど、それ以外はどこもそんなでもなかったと思います。

 

それが、20年たった今、すごいことになってます。

大抵の国立医学部は、東大京大くらい、場合によってはそれ以上の難易度になっているという実態があります。それは、私立医学部にも波及しており、もはや普通の難関大学以上の難易度になっています。

 

うーん、大変です。

 

しかし、医師は日本では子供が目標として描きやすいものなのかもしれませんね。職業としてわかりやすいですしね。人の役に立ちますし。

 

多分たいていの人は強い意志さえあれば、2浪か3浪すればどこかの医学部には引っかかるような気はしますし、よい目標な気もします。それ以上かかるような人は医学部入っても卒業もできなさそうですし、国家資格も取れなさそうですから、辞めておいた方がいいでしょう。

 

でも、裏口入学はどうなんでしょうかね。

 

もし、それを生徒が知ってしまったならば何かずーっと負い目を持って人生を生きなければならないように感じるのは僕だけでしょうか。

 

まあ、でもアメリカとかではお金も立派な才能と考えられており、ハーバードなどはお金持ちの子弟は寄付金を大目に払うことを前提に受かったりするみたいですね。ハーバードなど有名大学が私立であることを考えると許されるみたいな風潮です。

 

でも、これは、日本の私立の医学部が大学に寄付金やブランドなど利益をもたらすような子弟を入学させたいというのと全く同じ構図であるのかもしれませんね。

 

てことは裏口入学も許されるのかもしれません。

 

つまり、僕らがただ単に、公平でなければならないというバイアスに取り憑かれているだけの可能性もあるわけです。

 

しかも、医学部に入学しても本当にひどい人は国家試験に受からなかったり卒業できなかったりしますしね。結局最低限の勉強力がないと淘汰されます。

 

まぁ、ちょっと擁護するよりの意見を書いてみました。

自分の立場とやや反対の意見を述べてみたということですね。

 

 

僕自身は、日本の今までの受験制度がかなりの度合いでの公平性を実現しているように感じられて好きだったのですが、AOとかが主流になってきたらそんなことも少しなくなってくるのかもしれませんね。

 

AO入試はどんなに公平性を装ってもどこかで、面接官の、大学側の主観が入ってきます。それは、企業が入社の面接をするときと一緒なわけです。

 

何か寂しさを感じてしまいます。

 

ということで、僕は、今のところ、東大や京大などには最後の良心として一般学力試験枠をかなり高い割合で残しておいて欲しいなと思うわけですね。

 

 

ところで、稲荷塾も、もしもう少し人気になることができたとすれば、入塾試験をしたいと思っています。

それは、ミスマッチを無くした方が、単純に生徒さん側と塾側の両方の利益になると思うからです。

そんなときに、例えば自分の子どもを入れたいと思ったけれど、点が足りなかった場合、僕が不正に手を染めてしまうことはあるかもしれません。。それは、ある意味裏口入学(塾)というやつなわけですね(笑)