止まりすぎないで!〜どれくらい考えて質問するか
松谷です。
昨日は、小学生部が振替の人が多くて、やや溢れてしまいました。
それでこちらもかなりばたばたしていたのですが、そんなときに、ちょっと気になったことがありました。
分からない問題に固まって10~15分くらい動けなくなってしまっている人がいました。
しかも、途中から何か考えているのかただじっとしているのかわからない状態になってそうでした。
基本的に数学の問題で考えるときは、頭だけで考えるというのは少ないと思います。結構難しい作業なんですね。頭だけで考えるというのは。なので、手を動かしながら考えるのが推奨されます。
しかし、いくらか考えて、手が動かなくなるということは、すごく普通のことだと思います。
そんなときは、稲荷塾ならば、目の前にいる先生に質問をするべきだと思います。もし、今誰かを教えていて手がふさがっているなら
他のできる問題でも解いて時間を無駄にしないように心がけるべきかと思います。
性格の問題として、質問をしまくる人がえらいとか、質問を全然しない人がえらいとかそういうのはないと思います。
質問をしまくる人は、短絡的でただの甘えたがりなのかもしれませんし、質問を全然しない人は、問題をしっかり考えられる人で、思慮深く慎重で、遠慮深くて、他人の迷惑などをすごく考える人なのかもしれません。
もちろん、質問をしまくる人が、自分がわからない箇所を特定するのにたけていて、人間関係を築くのが得意で、要領よく物事をこなせるのかもしれませんし、質問を全然しない人が、どんくさくて、実際には何もやってなくて、指示待ちで、誰かがなんとかしてくれるのを待っているだけなのかもしれません。
そんなことはわかりませんし、どちらもそれぞれの良さはあります。
ただ、こと、稲荷塾の授業時間(例えば小学生部なら1時間)を考えると、こうかな、あれわからないな、前の部分見てもわからないな、と思ったら、速やかに質問した方がいいと思います。
でもこんなこと言うと、毎秒(毎分?)質問してくるような人もいると思います。
ということで、目安としては、小学生部や、中学生部の前半くらいまでのプリントであれば、
5分
考えてまだ方針がわからないようでしたら、まず聞いた方がいいと思います。(もっと短い方がいい場合も結構あるかもしれませんが。少なくとも5分考えてわからなければ聞くべきかと。もちろん、新単元に入った最初はすぐ聞くべきですよ。)
中学数学プリントだったら、上に例題が載っているわけですし、小学算数のプリントはほんとに少しずつしか難しくなりませんから、少し前を見たら普通は考えられるのではないかと思います。
それでも、分からないということは、もしかしたら、前提知識を与えてもらっていないのかもしれませんし、そもそも、根本である最初の部分(例題など)を間違って理解してしまっていたのかもしれません。
だからぜひぜひ聞いて欲しいなと思います。
もちろん、こちらは、できるだけ、全員に目を配らせながら、手が止まっていなかなどに配慮しながら、質問が苦手な子には、こちらから声をかけるようにしています。
しかし、それでも、たまに運悪く気づかなかったり、ほかの人に時間を取られていたりということがあるかもしれません。
そんな時には、声をかけられるようになってほしいなと思います。(こちらが質問しやすい空気をつくるのはもちろんとして。)
もちろん、できるだけ迷惑をかけないようにぎりぎりまで質問しないという思慮深さは一定の価値があるかもしれませんが、そのまま質問せずにやりすごしてしまうかもしれませんし、そうしたら、すごく損をしてしまう可能性もあると思います。
社会に出たら、黙っている人が黙殺される可能性もゼロではありません。
何がしかの声をあげた者の方が優遇されることの方が多いと思います。
もちろん、そんな厳しい世の中を、小学生のうちから叩き込んでやるぜ、ふふふ、と思っているわけではありませんが、より力強く将来生きてほしいな思っておりますので、少し上のような質問姿勢のところを意識したらいいのではないかなと思ったところであります。
P.S.
そういえば昔こんな記事を書いていましたね。まぁちょっと論点は違うからいいか。