途中入塾について
たとえば、新入塾で数ⅡBのクラスに入った場合、数ⅠAのテキストを渡して、やっておくようにと伝えます。
やり方は3段階あります。
- テキストの問題だけをする。
- テキストを2ページ進めるたびに小テストを受ける。
- 2.に加えて、演習問題Aも解く。
かなり成績がいい生徒において、全体の整理をしたり、漏れがないかどうかのチェックをしたい場合は1.です。
通常は2.です。小テストを受けると、理解の甘かったところが明確になるので、効果的な勉強ができます。
3.まですれば完成度は高くなりますが、進むのに時間がかかるのが難点です。
1.については自宅で自分の計画にしたがって実行し、2.以降については月曜日から木曜日の15時から21時、および土曜日の14時から21時の間に来てこなすことになります。
それで、こういう話を入塾時にして、実際に実行する生徒は半分ぐらいでしょうか。
というのは、そうするのがいいと思ったとしても、自分が在籍するクラスのメニューをこなすだけでもそれなりの気合が要るので、それに加えてこういった作業をするのは結構大変だからです。
でも、やれば必ず報われます。
それに、一旦覚悟を決めれば、無理だというほどの量ではないからです。
ちなみに、高3になってから入塾してくる生徒にはまず数ⅡBのテキストを渡しますが、彼らは必ず1カ月以内にそれをこなします。
それをしないと受からない、と思えばできるのです。
もう少し言えば、数ⅡBのテキストを1カ月ぐらいで一気にやってしまうと、いきなり解ける問題が増え、模試を受けたとすれば、急に成績が上がるので、嬉しくなります。
入試の中心は数ⅡBで、ここの技術が完成してくると、数Ⅲにもいい影響を与えます。
そうして気分が高揚すると数ⅠAもやってみようかな、となるのです。
まあ、頑張ってほしいです。楽しみながら。
そうそう、学校でも新年度がスタートして、ある学校では新しいクラスになったので自己紹介があったそうです。
そこではそれぞれが好きなことを言っていたそうですが、K君の番になって、聞いていると、数学の問題を解いているときが一番楽しいと言ったそうです!
これはK君と同じクラスになったHさんからの情報です。
ちょっと笑えましたねぇ …
K君ぐらいの実力になれば、その学校では断トツのトップに違いありません。
やっぱり、楽しいと感じていたのですねぇ!