英検1級用の語彙を覚えてみました(その3完結)
松谷です。
に続いて、最後の記事です。(最後なんでちょっと長いです。興味ない人はすみません。。)
- アプリなどの最新機器は、英語学習に、有用な効果を与えるのか?→大変有用である!(解決済み)
- 英検の1級の語彙はどれくらい難しいのか?自分のレベルとどれくらい乖離しているのか?→語彙パートでは、12000語~15000語程度必要と思われる。語彙パートだけでいうと、僕は、学習前は合格ぎりぎりくらいの実力(17/25問正解)(解決済み)。
- 英検の過去問を、やったらどれくらいとれるようになるのか?
- 単語を覚えるのにはどれくらいの時間がかかるのか?
これまでの記事では、上の1番と2番について述べました。最後3番と4番について述べます。
3.英検の過去問を、やったらどれくらいとれるようになるのか?
まず、これからですが。結論から言うと、
単語学習を終えた後、過去問をやったところ、25問中22問の正解になりました。
しかもケアレスミスがあったので、23問は正解できたなぁと思いますので、ちょっと残念ではありますが、まぁまぁかもしれません。語彙パートとしては完全に余裕で合格レベルになりましたね。
さて、客観的に見て、点数的にも多少向上しているように見えるかもしれません。
しかし、ぼくの感覚的には、そんなものではありません。別人になった感覚です。
はっきり言って、単語学習前は、17問正解だったものの、7,8問しか確信がなく、消去法とか、雰囲気でえいやっという感じで選んでいました。
しかし、今回は20問以上くらい確信をもって選ぶことができましたので、まったく解いているときの感覚が違いました。
そして、ボキャブラリーちょっと増えたのかなと思って、一応、以前紹介した単語を測るサイトボキャサイトで調べたところ、
お~。
これ学習前は、10500語だったので、
12500語ってことは、2000語増やすことに成功したということですね。
もちろん、測定で多少のぶれはあると思いますので、1500~2500語の間の増加だと思います。
英検アプリおそるべしですね~。そして、まあ、当たり前なんですが、恐ろしく、英検との相性がいいですね。。。(笑)
どんなに、一般的な英語の勉強をしている人でも、英検を受ける前は、英検の単語知っているのかなって軽く確認は入れておいたらいいんではなかなと思います。
4.単語を覚えるのにはどれくらいの時間がかかるのか?
さて、最後のテーマです。
これに関しては、実データとして、5/23(火)に実験スタートして、6/1(木)に過去問をやってみたので、かかった時間は、10日間ということですね。
1日1~3時間かけましたので、トータルで、20時間ちょっとくらいでしょうか。
また、このアプリは、2400語を収録しています。
頻度Aの単語:700語、頻度Bの単語:700語、頻度Cの単語:700語、熟語:300語
頻度A,B,Cの700語は、動詞、名詞、それ以外の3種類に分かれている。
という内訳です。
で、お前最初からめっちゃ知っていたんだろう?と思われるかもしれませんが、そうではありません。はっきり言って知らない単語ばっかりでした。
ちなみにこのアプリには、マイリストという、自分が苦手な単語をストックしておける機能がありまして、そこにストックされた単語は約1400語でした。(知らないけれど、簡単に推測できる単語はマイリストにはいれませんでした。それも含めると1500語〜1600語くらい知りませんでした。)
ちなみに、これはかなりぎりぎりだと思います。単語帳において掲載されている単語のうち、60%を知らないというのは、負荷としては、挫折するかどうかの瀬戸際だと思います。事実、頻度Cの単語と熟語については、77%くらい知らなかったのですが、すごく苦しかったです。(ちなみに、80%以上知らない単語帳は普通の人は、基本的に挫折すると思います。)
さて、どうやって覚えたかですが、
まぁ僕が以前、英単語を覚えるという道という記事に書いた原則に従いました。ただ、このアプリの良さを最大限生かしながらやったと思います。
基本の学習の流れとしては、
①20問ずつの今日の学習×約11~13(頻度Aの動詞カテゴリー終了など)→②マイリストに放り込んでいるものを確認→③カテゴリーごとのテスト→④次のカテゴリーで同じことをやる→⑤次のカテゴリーで同じことをやる→⑥頻度Aがすべて終わったらもう一度マイリストですべてを見直して頻度Aすべてのテスト。→⑦頻度A、B、C、熟語と同じようにやる。→⑧今までのマイリストすべてを見直す。以降は⑧を繰り返す。(最後はまとめて聞くモードがよいだろう。)
といった感じです。(暗記における最重要コツの一つである、朝起きた時の確認も入れてました。)
①の細かい中身としては、
1.単語の読み上げを聞いて自分でも口に出す
2.その単語が知っている単語だったスルー
3.その単語が知らない単語だったら知らない単語★マークをつける。その後、例文を見る。例文の意味を思い浮かべて単語の音とスペルとイメージを結びつける。例文も面白ければ音読する。しっくりこれば1回だけ音読するが、しっくりこなければ、意味を思い浮かべると音読するを繰り返す。
4.それでも全然しっくりこず、単語のスペルと意味とかがまったくつながってこない場合は、WEBの辞書で調べる。語源などがあればそれも見る。
5. 20問終わったら付属の小テストを行い、間違ったところをマイリストでもう一回確認して、次の20問に行く。
といったことをしていました。まぁ、上をみるとなんか結構長ったらしいように見えますが、1単語平均30秒くらいだと思います。
一応、上記が僕の覚えた例ですね。あくまで、僕の例なので鵜呑みにはしすぎてもだめだとは思いますが、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
とりあえず、以上です!
僕自身の英語の向上のためというよりは、情報提供という大義のもと、興味本位でやってみた実験結果です。
あっ、別に、僕は、単語帳の暗記がすべてだなんてまったく思っていませんよ。好き、嫌いもあるでしょうし。やはり、多読をしながら分からない単語を調べていくのが、一番自然な覚え方だと思います。
ただ、今回は実験的な意味合いがあったのと、ことテストに向けた短期的なボキャブラリー増強という観点でいうと、単語帳を上回るスピードのものがないことを僕が確信しているからですね。
特に、認識語彙という読んだり聞いたりしてわかるための語彙を増やす場合はそうだと思います。(もちろん、それを使ったりできるようにする場合は、もう一段違ったアプローチが必要になります。今回覚えた単語を僕がスピーキングで使えるということは少なくともしばらくはありえないと思います。まぁ、でも一般的にスピーキングとかはシンプルめの語彙と文法で行った方がいいとは思いますが。)
ただ、あまりにも基礎語を修得する前の段階ならば、はっきりいってどんな文を読んでも何回も出てくるワードなわけなので、精読をしながら、覚えるべきなのかなと思います。つまり、一般的な中1とか中2とか中3の学習過程のときに、単語集でのボキャビルが必要かっていうと、たぶんいらないんだと思います。
また、僕は、今回英検1級の1次試験の問題の全体像を見て思ったことは、
恐ろしいまでに、Writing重視になったということです。
今、英検は、CEFRを取り入れた関係で、ReadingとWritingとListeningにそれぞれ同じ850点を割り振りました。
しかし、問題量は、語彙と読解が41問、リスニングが27問あるのに対して、ライティングは200~240語の自由英作文1題だけなのです。
う~ん、少ない量でこの点数配分ですから、ライティングの能力がとても重視されているように感じます。ちょっとしたこと(つづりのミスや文法ミスやつなぎのミス)が響いてしまうのは目に見えていますね。しかも、質問の意図と、もし外れたことを書いてしまったら、もう100%無理ですね。そのためには、essay形式の英作文で減点をくらわないように、しっかりとした型に沿ってかかないといけないですね。(ただ、朗報としては、すぐ点数が取れるようになるかもしれませんね。いいか悪いかは別にして、いくつかのパターンを覚えて組み合わせて、減点に注意して書けば、点は取れるかもしれませんね。)
う~む。英検1級レベルのライティングとかって、学校現場でちゃんと教えられる人確保できるのかなぁ。。。心配です。。。
まあ、いいか。。
ひと段落したので、リスニングとか、多読とか、スピーキングとかの普通の学習に戻ろう。