大学入学共通テスト改革(その2)
松谷です。
で、英語のテストの改革の話をしました。
今度は数学のテストの改革の話をします。
まず、概要をかいつまんでいうと、
記述式が導入される。
数1Aのテストにおける数1範囲のみに記述試験が導入される。
試験時間が10分伸びる予定。
といったところです。
記述式について
じゃあ、記述式ってどんなもんじゃ?ということで、
のp25以降を見て解いてみたら、、、
そんなもの記述式っていうのか?!
ていうレベルでした。
採点の関係で記述全体を見ることはできない。という結論であり、
たとえば、「不等式を求めよ」っていう問題で、自分で
「13<y<26」
と書くとか、
「x<0のとき、解の個数は0個、a<x<bのとき解の個数1個、x>bのときと0<x<aのとき解の個数2個」
程度の解答の場合分けを書くくらいのものを記述と呼ぶようです。
それって、記述の意味あるのか?!
う~む。
問題の内容について
問題内容については、今までのセンター試験よりは、より実践的な感じだと思います。
「立っている銅像を見込む角を最大にするためにはどうすればいいか?」
とかいう現実にやや即した問題が出ています。従来のセンター試験とは毛色が違うように見えます。
ただし、とりあえず例に出ていた3問とも、入試レベルでは有名問題、よくある問題であり、その知識をベースに持っているかで圧倒的に解く時間や、解きやすさがかわると思います。(それをさも目新しい問題かのように出題していますが、別にそんなことはないのです。)
やはり短い時間で応用力や思考力を測定しようとしたときに、知識を前提にしないようなあまりにも突飛な問題は出せないのです。
つまり、難関国立大の二次試験の問題などを逸脱していないということです。
特に、東大とか京大の入試問題を解く力を養っている人にとっては、それ用の対策がほぼ不要で解けます。
稲荷塾でいったら、一通り単元学習を終えたあと、演習1や2(特に演習2)で鍛えた人にとっては別に何も苦しまない問題だとは思います。
一方で、単元学習でいっぱいいっぱい、とりあえず覚えるだけ覚えましたという人にとっては、何が何やらわからない問題かもしれません。
いずれにせよ早めに単元学習を終えつつ、演習の時間をとれるならば全く問題なく大丈夫です。
まだ、単元学習中の方は、応用・演習のための基礎として、身に付けるところはきっちり身に付けて、迷わず進んでいってほしいなと思います。
(ちなみに、稲荷塾の基礎としているものは、すごく応用がききやすい状態の基礎だとは思います。)