睡眠不足は数学の敵

最近トレーニングを増やしたので、とにかく眠いです。これまでと同じだけの睡眠時間を確保していてもやはり眠いです。

こういうときは、気持ちが前向きにならず、今後のビジョンがわいて来ません。

 

う~む、

 

これはよくないですねぇ …。

 

私の数少ない武器が機能していないような気がします。

人それぞれいいところとそうでないところがありますが、私から「考える」を取ってしまったら、いいところが残りません。

だからもっと寝ないといけないです。

 

えっ?

 

どれだけ寝ているのかってか?

基本的に8時間は寝ています。テニスをした後とかは1時間の仮眠を取るようにしていますので、実質的にはもっとです。

でも足りません。

 

ですから、この頃の高校生が6時間ぐらいの睡眠時間でやっていると聞くと、そんなんで力が発揮できるのか、非常に疑問に感じるのです。

振り返ると私の場合、「寝不足」が一番大きな障害になったのは数学でした。

頭がすかっと、冴えていないときは数学の問題は解けません。

少しでもエネルギーが不足していると、すぐに眠くなって、思考は同じところをぐるぐる回っているだけで、進展がなくなるのです。

そうすると、たくさん勉強しているようで効果は期待できないという最悪の事態に陥るのです。

ですから数学ができるようになるためには、十分な睡眠時間を取ることが必要だと感じています。

 

ん?

 

普段、頑張れ、と言っていることと矛盾するってか?

 

そうですねぇ …。

 

まず、最低限の技術を身に付けるところまでは詰込みでも大丈夫です。でも、それぞれの生徒にそういうやり方で到達できる限界点というものがあり、その限界点を突破するにはエネルギーが要るということです。

つまり、睡眠不足だと、一定レベルにしか到達できず、もう少し具体的に言えば、東大、京大レベルの問題が解けるようになるのが難しいと言っているのです。

 

ところが、特に中高一貫校でない高校では、よほど意識して生活を管理しないと、体質的に睡眠不足に陥ってしまうという問題があります。

灘が週31コマなのに対して、たとえば週35コマだったとすれば、結局ほぼ毎日1コマ多いことになります。それに、進学実績を出そうと頑張っている高校は35コマと言いながら、それにプラスアルファーの補習を組むことが多いのです。土曜日も休みにならない学校が多いです。加えて宿題も多くなります。

そういう状況で、もしクラブもやりたいということになったらどうなるでしょうか?

相当にうまく時間をやり繰りしないと、上手くやって行くことができません。

ということで、中高一貫校でない進学校では、体質的な問題として、勉強を犠牲にするか、クラブをあきらめるか、そうでなければ睡眠時間を削る、という選択を迫られることになるのです。

まあ、私が見る限り、睡眠時間を削っている子が多いです。

しかし、まわりのみんなもそうだからなどと言って、漫然と過ごしてしまうのはまず過ぎます。

上に「よほど意識して生活を管理しないと、相当にうまく時間をやり繰りしないと」と書きましたが、方法はいくらでもあると思います。見つけ出してほしいです。

 

ちょうど  Carmelia がこういう日本の高校生の生活実態に触れて、「そんなん、私だったらやってられないわ!」とブログに書いていたので、私も思うところを書いておきました。

念のため、彼女の記事を抜粋しておきます。

I can’t imagine how tired they must be physically and mentally. I mean, they have classes in the morning and the early part of the afternoon, and then club practice after classes, and then cram school after club practice, and then homework after cram school. Sometimes they even have classes on Saturdays and club practice on Sundays. They also get a lot of homework during holidays.

It’s unbelievable and sometimes I wonder if students understand everything that’s being pushed into their brain when they obviously don’t get enough sleep or rest. I don’t know if it’s a bad thing, but I know that if I were a student in Japan with that kind of schedule, I would be stressed and unhappy, and I don’t think that’s a good thing.