興心くんへの受験英語指導(その1)

松谷です。

もちろん今の英語力の状況は、みなさんばらばらだと思いますが、受験英語指導の一例として、興心くんの例を、教えた方の目線から書いてみたいと思います。

 

指導前の状態

彼は、センター試験160から180くらいの間くらいをとれるくらいの実力でしたが、不安定であり、解き終わるのはぎりぎりくらいでした。(実際の今年のセンターは下限が出たようですが。。)一方で二次試験レベルの問題に対しては、模試などの状況をスキャンしてもらったものを送ってもらって見たところ、読解大問2つ、英作大問1つ(小問2つ)という問題構成の中で。和訳中心の読解部分は半分弱の出来でした。基本的な構文解釈力はあるものの、英単語の訳の幅が狭いようで、ボキャブラリー不足を感じました。英作は小問ひとつにしか手をつけられていなくて、手をつけた1問も時間がなかったからか、実力がなかったかで、かなり間違いだらけの英作文いう状況でした。特にスペリングがあやしかったです。

 

指導計画の作成

彼に初めて会ったのは、センター直後の1月16日だったかと思います。残り40日でしたし、10から15点アップくらいを目指したい状況も考えると、1日も無駄にできないなと思い、一緒に話しながら納得してもらいながら計画をたてました。

まず、どんなに基礎をやろうが、最後に実戦練習を時間配分もかなり意識しながらやらないと点にならないので、最後の18日分くらいは、過去問と模試の問題に取り組む計画しました。過去問はかなりもう、やってしまっていたので、過去問2年分とオープン模試過去問6年分の合計8年分を2日に1回やってもらうことにしました。

つまり、逆算すると、そこまでに一通り基礎をやらなければならないということになり、とれる期間は20日程度しかないので、そのなかで、なんとかできる計画を提案しました。

本当はいろいろと順番にやるのがいいのですが、時間もないので、全てを同時並行で進めて20日後にある程度形になったら、あとは、過去問模試問をやるのと並行して、2、3週目以降の復習をやってもらう形で考えました。

必要なのは、英単語を基礎から、高度な英文解釈、英作文を0から、というところだったので、教材をチョイスしていきました。

単語は、彼の持っているものの中から最後に速読練習でも使いたいことも考えて速読英単語必修編(以下速単)を選びました。

英文解釈については、読解の基本はここだという教材の例文部分を最初に確認したあと、英文読解の透視図(透視図)に行くという流れにしました。

英作文は、いくつかの僕のオススメのなかから、これならまだできそうだという彼のフィーリングがあった大矢講義の実況中継を選びました。(ほんの少しだけ彼自身で既に進めていました。)

 

単語は、全部で70レッスンか何かで、20日でとりあえず2周をすることを目安に1日6レッスンをやってもらうことにしました。1レッスンには15語から20語くらい入ってた気がします。まぁまぁハイペースなので、2日に1回の進捗報告してもらうときには、毎回テストを行うことにして、ある程度進んだ段階で1から30レッスンの復習の回などを設けて、それもテストを行うことにしました。

 

 

読解の基本はここだは2日くらいで例文を確認してもらって一部の抜けだけは埋めてもらって、透視図に移行しました。まぁまぁ大変なのは分かっていましたが、これも二周したかったので、24ユニットあったので、1日2ユニットをやってもらうことにしました。これは、進捗確認のところで、わからない部分があれば質問してもらうという形をとることにしました。

 

英作文は、英作文コーナーが56レッスンと、英作文で使える単語コーナーみたいなのが60個あったと思いますので、1日5レッスンと、単語1日5個くらいやってもらうことにしました。これも2日に1回該当範囲の演習問題のテストをして、書いてもらうことと添削してあげることを重視することにしました。

 

模試問については、2日に一回、解釈のわからないところの質問を受けつつ、時間配分の仕方、解釈のときの頭の動かし方、採点官の目のつけどころ、採点基準のイメージの共有、難しい英作のときの日本語の切り崩し方、英作の添削などを行うことにしました。

 

全体としては、一応、少しは調整するためのバッファをとってはいるものの、なかなか厳しい計画ではあります。

特に基礎をやる最初の20日間は、英語で1日4時間くらいはかかることがわかっていましたので、他教科とのバランスには注意が必要でしたが、まぁ仕方ないとは思いつつやってもらいました。

 

 

計画としては、こんなところですね。

 

 

ただ、やり始めるとやはりいろんなことが起こるわけです。

予想されることもあれば、思わぬハプニングも。。。

 

僕自身も、一度だけ焦ったこともありました。

 

to be continued