稲荷塾は一番だ(その3)
このシリーズでは
クラブ等に打ち込みつつ東大、京大を目指すなら稲荷塾が一番だ!
と主張しています。
東大、京大への合格実績を単純に比較するなら、大手塾や予備校に勝つことができません。
また、合格することを至上目標として、膨大な学習量を課す鉄?会などとは目標自体がまるで違います。
さて、クラブ等に情熱を注ぎつつ東大、京大を目指すとなると、時間を有効に使うこと、それに関連してしっかりした計画性と戦略をもつことが大切になります。
そういう意味で、稲荷塾の反転授業は最強の武器だと言うことができます。何と言っても数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲがそれぞれ半年で学べてしまうからです。
ところで近年、反転授業が世の中に浸透し始めて来ていますが、その中でも稲荷塾の反転授業は特殊です。
一般の反転授業では映像授業を用いますが、稲荷塾では「稲荷の独習数学」を用います。
一般的には映像授業の担当者と対面授業の担当者は違いますが、稲荷塾では「稲荷の独習数学」を書いたのが私自身です。
順に見て行きます。
まず、映像を用いるか本を用いるかについてはそれぞれのメリット、デメリットがあるので、どちらがいいかを簡単に議論することはできません。また本のメリットを活かすために映像授業にテキストを付けている場合もあるので、相当に優れた映像授業が存在することも事実です。
しかしそれでも、「稲荷の独習数学」という本を用いての反転授業は非常に効果的です。
それは「自ら学ぶ」姿勢を強調します。
つまり、
本に準拠したテキスト(実はテキストが先にあり、それを元に本を書きました)があり、これを解くことで、理解を確認するのです。もし理解に苦しむところが出て来たら、授業前に質問に来て解決します。
いい授業(映像授業も含めて)は、皮肉にも、その分かりやすいというところに欠点があります。つまり、新しく出て来たことを飲み込めたということと、それが使えるということは違うのですが、授業が分かりやすいと、その段階でできるつもりになってしまうのです。
テキストの問題を解いて、自分の理解が浅かったことに気付けば、本に戻って説明を読み返し、再びテキストの問題を解く、こういった作業を通して理解を深めて行くのです。
これは受け身の姿勢では得ることができない内容です。
そういう意味で「稲荷の独習数学」を用いての反転授業は特殊であり、一般の映像授業による反転授業より優れていると思います。
もう一つ、「稲荷の独習数学」を書いたのも、テキストを作ったのも私です。つまり、それを通してしっかり予習してきた場合にどの程度のレベルになるか、それに加えてどのような整理をして演習をすれば生徒諸君のレベルを引き上げることができるかをよく知っているということです。
もちろん松谷君が担当することもありますが、彼は私以上に「稲荷の独習数学」を読み込んでいますし、日々よりよい授業をするための議論を私としているので、急速度で成長しています(それにもともとの能力が高いですし)。そして、ここが重要なところですが、彼自身が洛星のテニス部の副部長をして、つまり相当にテニスに打ち込みつつ、東大に行ったということで、稲荷塾の主張の体現者でもあるわけです。ちなみに松谷君が副部長をしていたときの部長の本間君も稲荷塾の卒業生ですが、やはり東大に行きました。
ということで、クオリティーの高い映像授業を聴いてきたのに、対面授業は今一だったというような一般に起こりがちなことは稲荷塾では起こり得ません。
稲荷塾の反転授業では、家庭学習とクラスでの授業が完全に一本化されているのです。
to be continued