チューターの話

興心です。共通テストが終わりましたね。まだ塾生の結果が集まりきってはいませんが、良い結果であることを願っています。

一般の人に時間が経つのを実感するタイミングを尋ねると、新年だったり新年度だったり、場合によっては誕生日だったりすることが多いと思いますが、塾においては受験が一番時間の経過を実感させてくれます。土曜日にチューターと「あれから2年経ったんやな」などと話をしていましたが、受験の時期になるとそういった話が出てくることが増えますね。今年大学を受ける受験生も後から振り返っていい経験だったなと思えるような機会になればいいなと思っています。

さて、今日はチューターの話も出ましたし、少しチューターについて書いてみたいと思っています。稲荷塾では自習室や中学数学のクラスで卒塾生が質問受けをしてくれています。彼らをチューターと呼んでおり、理系でのみ勉強する数IIICの質問にも答えられるように理系の大学生・大学院生で構成されています。ただ、理系とひとまとめにしてしまうと少々勿体無いような気がしていて、各々の大学で学んでいる分野は実はかなり幅広いです。

現在7人のチューターがおり、6人は大学生で1人が大学院の博士課程に在籍しています。その大学院生は京大の理学部の研究室で生物学を研究しており、僕自身も大学院では生物学を学んでいたので話を聞くと面白い話をたくさんしてくれます。彼は金曜日にしかきていないのでなかなか発見しづらいですが(笑)、興味があれば話しかけてみてください。時間の許す限り、面白い話をしてくれると思いますよ。

また6人の大学生のうち、3人は京大工学部に通っています。それぞれ所属している学科が異なり、情報学/理工化学/物理工学です。工学部には他にも建築学や地球工学、電気電子といった学部もあり、大学でどんなことが学べるかはイマイチ分かりにくいところがあると思いますが、彼らに聞いてみると実体験からそれぞれの学科がどのように異なるのか、また、自分が学びたいことがどの学科なら実現できるのかといったことが見えてくると思います。彼らはそれぞれ来ている曜日が異なるので、興味があれば一度どの曜日にくるかを聞いてみてはどうでしょうか。

他には府立医大で医学を学んでいるチューターもいます。近年は医学部の人気も高まっているといいますが、実際のところ大学に入ってどれぐらい大変なのか、またカリキュラムがどうなっているかについては、高校生の段階ではなかなか見えにくい気もします。そういった話についても聞いてみると面白いのではないかと思っています。

また、京大の医学部人間健康科学科に通っているチューターもいます。人健といえば以前は看護のイメージが強いように感じていましたが、近年は色々なコースがあり思ったよりも幅広い学びが得られるようになってきているようです。実習などの話を聞いてみると僕が理学部の生物学実習でやったような内容だったりして、そんなことまでやっていたのかと思った覚えもあります。また、そのチューターは大学で部活動もしているので、高校までの部活動とどのように違うのかについても教えてくれると思いますよ。

最後に、少し珍しい京大経済学部に所属しているチューターもいます。経済学部はほとんどが文系の入試を受けるので卒塾生では経済学部の学生は居れどもチューターはいませんでしたが、今年から理系の入試に合格したチューターが質問受けをしてくれています。この前も理系経済にするべきか、文系経済にするべきか悩んでいる塾生の相談に乗ってくれましたが、そういった内容を実際に受験をくぐり抜けた人に聞けるというのは良い環境だなと思っています。

ということで、少し学部の紹介にもなってしまいましたが、いろんなチューターがいることがお分かりいただけたでしょうか。もちろん数学の質問をしても良いですし、他の科目の質問や勉強方法について聞いてみても良いですし、場合によっては進路そのものについて相談してみるのも良いのではないかと思っています。彼らは自分の勉強している分野について興味を持って聞かれたら親身になって答えてくれると思いますよ。