新高2生、どのクラスを選択すべきか
京大・東大を受験する上で、高1終了時に数ⅢCまで終わっておくのが理想的です。
しかし、数ⅡBまでしか終わらなかったときは、高2前半で数ⅡBまでの演習をして、高2の後半で数ⅢCに入るのが良いと思います。
その理由を書きます。
数ⅡBは三角関数、指数・対数関数、数列、ベクトル、図形と方程式、微分・積分、統計といった独立性の高い各論でできています。独立性が高いとは、どういう順序で学んでも大差がないという意味です。
このうち、微分・積分は非常に広く、重い分野なので、3次関数までの微分・積分を数ⅡBに残し、一般関数の微分・積分を数ⅢCとして分離しました。
つまり、数ⅢCは数ⅡBの一部だと言うこともできますが、一般関数の微分・積分なので三角関数、指数・対数関数などがしっかりしていなければ難しく感じてしまうという特徴があります。
しかし、数ⅡBがしっかりしていれば、それに数ⅢC特有の部分を上乗せすればよいだけなので、割とスムーズに飲み込むことができます。
たとえば、置換積分という技術がありますが、数ⅡBが怪しいと、いっぱい覚えるべきことがあるように感じてしまうのです。
ということで、高1終了時に数ⅡBまでしか終わっていないときは、数ⅡBまでの演習をして、基礎を確立してから数ⅢCに進むと比較的、困難なく進むことができるのです。
ちょうど、新年度を前にして、次にどのクラスに進むべきかを検討する段階に入り、個々の生徒についてどうすべきかを考える中で、塾としての方針を説明しておいた方がよいと感じたので今日のブログになりました。