やり方ではなく本質を学ぼう
いや~ぁ、今日は自習室の利用者が多かったですねぇ。14時に塾を開けてから、今17時に至るまで息つく間がなかったです。
ちょうど17時にチューターの高瀬さんがやって来たので、ようやくブログを書く余裕が生まれました。
さて、今日は中学数学の学び方について書こうと思います。
中学数学と高校数学では学ぶ量を比較すると 1:5 程度になっています。もちろん、質について言えば、高校数学の方が断然難しくなります。
ですから、公立中学がしているように3年間かけて中学数学を学び、その後3年間かけて高校数学を学ぶというやり方は非常にバランスが悪いのです。
それを是正するために公立中学にも中高一貫校を作ろうという動きが起こりました。中学数学を2年間で学び、中3からの4年間で高校数学を学ぼうということです。
しかし、全国的に見て、公立中高一貫校は人気がないです。
ほとんどの県では、伝統的なトップ校が存在し、そこは高校受験をして入る高校です。中高一貫校になったのは2番手以下の高校だったので、人気がないのです。
京都のように中学受験熱が高い例外的なところでは、洛北や西京のように優秀な生徒が集まることもありますが、基本的には中高一貫校の良さが機能しているとは言えない状況です。
そこで、今日は新しい方法を紹介します。
この本で学ぶのがいいです。
「やり方ではなく本質を学ぶから、高校数学にスムーズにつながる」と書いてありますが、説明には無駄がなくシンプルです。入門書でありながら、やり方をごてごてと説明するような無駄は省略しています。それでいながら本質的な内容については丁寧に説明しています。
結局、これで学べば普通に勉強して半年で中学数学全部を身につけることができます。
その後、半年をかけて演習をし、結果として、1年でトップ高校に合格できる程度の数学力になります。
そうして中2から高校数学に入ります。すると、中学数学と高校数学にかける時間の比は 1:5 となり、量の比と一致します。
公立中学の生徒は高校受験がありますから、中2で高校数学を学んだ後、中3では受験勉強をしますが、高校数学を学んだことは高校受験にとってもプラスになります。というのは、高校受験の難しい問題のほとんどは高校数学を材料に作られているからです。つまり、中2で高校数学を飲み込むために苦労した結果、高校受験の数学が驚くほど簡単に見えるようになるのです。
それともう1つ、中2で数ⅠAを学んでしまえば、高校に入ってからは数ⅡBから学び始めることができるのです。これで、中学数学と高校数学を学ぶ時間のバランスの悪さが大幅に軽減されます。
この方法で成功した卒業生の一部を紹介しておきます。
2024年 京大経済学部合格 松嶋萌々子 堀川
2022年 京大工学部物理工 西澤元貴 膳所
2022年 京大工学部工業化学 中村祐輔 堀川
2022年 京大理学部 田中俊介 桃山
2021年 東大理Ⅰ 前澤佑太 北野
2021年 京大工学部地球工 杉山麻 関西大倉