喜嶋先生の静かな世界

面白かった、今まで読んだ本の中で5本に入る、などと息子が勧めて来るので読んでみました。

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研究者についてのお話です。

この著者自身が名古屋大学の助教授をしているときに書いた本がすごく売れて、作家に転向したという経歴があり、自伝的小説という評でした。

確かに、すごく惹き込まれ、一気に読んでしまいました。

ただ、考えさせられる部分が多く、読んだ後もぐるぐるといろんなことが頭を回り続けています。

一方では一つのことに没頭する研究者の魅力的な世界を描きながら、現実社会の中で研究者として生きていくことの難しさも表現しています。

助手のときまでが研究者で助教になって研究者ではなくなった、といったようなことも書いてありました。

その道を目指す中高生、大学生には是非読んでほしい本です。