特別クラスの起源

土曜日にケンシロウとのぶきが会いました。

話は盛り上がったみたいです。3時間ぶっ続けで話したところで、私がそろそろ終わりにしようかと言ってもなお終わりがたい雰囲気でした。

彼らが真っすぐに伸びていくことを期待しています。

 

さて、ケンシロウは「特別クラス」という発想を思いつくきっかけを作ってくれました。

彼が問い合わせてきたのは3年半前、彼が中1のときでしたが、当時はまだ反転授業のシステムが完成したわけではなく、むしろどうしたら効果的な授業ができるのかを模索して悪戦苦闘しているときでした。でも、必ずその方法があると確信していました。

一般の数学の授業は板書とそれをノートに写すという無駄な作業に時間が取られすぎていて、それをうまく解決するこさえできれば2倍の進度で進むことが可能だと思っていたのです。それで、それまで週1回2時間の授業でテキストを1ページずつ進めていたのに対して反転授業では同じ週1回2時間の授業でテキストを2ページずつ進めようとして、そのためのいい方法を探していたのです。

ケンシロウの問い合わせ内容は「灘の数学研究会では中1が終わるまでに高校課程を押さえてしまうことが推奨されていて、中学数学は自力で終えた。あと半年で高校課程を学び切ることは可能か?」というものでした。あまり常識的な話ではありませんが、そのような進度で学んでも大丈夫だったのではないかと思われる過去の生徒が何人か頭に浮かびました。

もちろんそのようなやり方を実際に試してみたわけではありませんが、「できると思う」と答えて、ケンシロウとの個別指導が始まりました。

この結果はもう何度も書いている通り、可能だったのです。2倍の進度どころではなく6倍の進度です。しかも中1の生徒がやってしまったのです。

だったら、堀川や北野に受かった高1生なら3倍の進度なんて余裕じゃないか、と思いませんか?!

これが特別クラスを企画したきっかけです。

実際、特別クラスは昨年度から始めて、今年度で2回目ですが、うまくいっています。実にうまくいっています。

この企画では「高1の1年間で高校課程を学び切る」というところが少し大変なので、彼らの成績が伸びるのは高2以降だと考えていました。高2以降は、学校の友達が数ⅡBや数Ⅲで苦労しているときに、それらは高1で終わらせた特別クラスの生徒はそれまでに学んだ知識と技術を使いこなせるようになるための演習をするのです。勝つに決まっています。しかも圧倒的に勝ちます。

この読みは正しかったです。昨年度の特別クラスの生徒が今高2で、それを証明してくれています。

しかし、高1の間でもその効果は出るようです。先週の土曜日に今年度の生徒にアンケートを取ったところ、入学時の成績は真ん中だったり真ん中よりちょっと上だったような生徒が10番から20番ぐらいになっていたのです。

反転授業のシステム、要するに一般の数学の授業より2倍以上の効果が出る方法はほぼ完成したと言えます。