テキスト作成について

演習1のテキストは偶数年用と奇数年用の2種類が準備されています。

高2で演習1に入った生徒が文系の場合、高3でも演習1を継続するので2年分必要なのです。

ところが、稀に高1で演習1に入る生徒で文系の諸君がいるのです。そうすると、2年間演習1をした後、高3になって入るクラスがありません。演習2に入れるぐらいだといいのですが。

過去に演習2に入った文系の生徒は3人いて、いずれも東大に受かりました。

しかし実質上、文系だと演習1までで十分です。

 

それで、興心の最初の仕事として演習1のテキスト、演習問題等をもう1年分作ることにしました。

するとまず、テキストの作り方から学ばなければなりません。

テキストと言っても、初めてその内容を学ぶためのものと演習用では少し違いますが、いずれにしても目次を作るところから始めます。

44回の授業のうち直前演習が5回で、テストが1回か2回。数ⅡBを中心に2巡し、2巡目には数ⅠAの重要部分も加えるとなると、1巡目の三角関数は1回。それを4問で作るとして一体何を伝えるべきか。

テーマが決まったら、適切な問題を探します。

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こういう問題集から探すわけですが、結局、自分で解いてみないと適切であるかどうかが分からないので、たくさん解くことになります。

まあ、私のように長年この仕事をしていたら、そのようにストックした問題が徐々に増え、こういうテーマのこういうレベルの問題、とファイルから検索することで、大体の骨組みができるのですが、彼にはそんなストックがないので、一から始めないといけません。

注意事項は、テーマがあって問題を選ぶということです。

面白そうな問題とか、あまり見たことがないパターンの問題だとか、問題を優先して選ぶと何が伝えたいのか、何を確認したいのかが分からなくなってしまいます。

テキストができたら、それを解くために必要な基本技術を確認するための演習問題を作って行きます。

そして最後にそれとその解答をTEXで打つのです。

正直言って気の遠くなるような作業です。

まあしかし、彼にとってはいい勉強になると思うので、2025年度に使うものを2年間で作るという計画を立て、そのノウハウを伝えました。