高2以下の諸君に伝えたいこと

受験生たちの直前演習も終盤です。

本当は目覚ましく伸びてほしいのですが、苦戦している子はなかなかすぐには飛躍できていないのが実情です。

結局、数学の力が伸びるのには時間がかかるということです。

その辺が理科との違いです。2月に入って学校の授業がなくなると、相当理科に時間を投入することができるようになり、この1カ月ぐらいで劇的に理科の成績が伸びるということがよくあります。つい最近も、そういう報告がありました。京大オープンと京大実戦模試の過去問で1人模試をしていて、昨年暮れの段階では5割程度しか取れなかったのが、コンスタントに8割取れるようになって来たと。それは結構すごいことですが、十分に起こり得ることでもあります。

しかし、数学はそう簡単には伸びません。

演習1では、頑張り出して3カ月から半年ぐらいで伸びを実感できるようになっており、演習2では半年から1年ぐらいかかります。

ということで、高3の夏までにその伸びを実感しておかないと、その後はすごく忙しくなるので、だんだんと厳しい状況になります。

逆算すると、結局、高2の夏ごろから本気にならないといけないということになります。

そして、そこで本気になるためには、それまでの長い準備も必要になります。

人は追い詰められないとなかなか危機感を持ちにくいというところがありますが、先を見ることで、状況把握がある程度正確にできると思います。