システムとモチベーション

昨日の続きです。

 

数学の実力が伸びるかどうかは、高校過程を終了した後の演習の時間をどれだけ確保することができるかどうかということと深い関係にあるという話でした。

たとえば、一般の高校では高3の11月ごろに高校過程を終了して最後にちょっとだけ演習するわけですが、これはシステムとして最悪です。

ですから進学校ではできるだけ進度を速くして、高3の夏前ぐらいに高校過程がいったん終了するようにしているのです。

さらに中高一貫校では中3から高校数学に入るので、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれに1年ずつかけても高2の終了と同時に高校過程を終了し、1年間の演習時間を確保することができます。

ということで、システムだけを見れば、中高一貫校がそうでない高校より100倍いいということになります。

 

しかし、

 

それだけで成績が決まるわけではありません。

というのは中高一貫校の場合、中学受験が大変なだけに、中学に入ってから勉強は休憩モードに入ります。

まるで勉強しなくなるなんてこともまれではありません。

それで、いつ彼らに火が付くのでしょうか?

高2の夏過ぎにスイッチが入る子は大概受かります。

しかし、多くの子は高3になってからようやく頑張り始めるのです。

それに対して北野などの進学校は、ほとんどの子が京大に行くぞ、と勉強する気満々で高校に入学し、そのままの勢いで高校の3年間を突っ走ります。

 

要するに、モチベーションの有無もシステムの良し悪しと同様に重要な要素になってくるということです。

 

では、

 

稲荷塾ではどのように考え、どのようにしているのでしょうか?

to be continued