壁を乗り越える

松谷です。

僕も実は稲荷先生と同じようにテニス好きです。それで、昨日は全豪オープンの準決勝、ナダル対ディミトロフを見ました。

戦前の予想は、ナダルが圧勝するだろう、高くはずむボールや、パッシングショットに嫌気がさして、ディミトロフは崩れていくだろうというものでした。

そして、結果は確かに、ナダルが勝ちました。しかし、大接戦でした。

僕はここで、ナダルの凄さより、ディミトロフの進化の方に感銘を受けました。

ディミトロフは、ベイビーフェデラーといわれることもあるくらい、10代の頃から才能にあふれていて、将来を嘱望されつづけた選手です。色恋ざたやらいろいろありましたが、ミスが多かったり、精神が安定しなかったり、最後まで勝ちきれなかったり、と他の若手にどんどん抜かれていって、名前を聞くことも減ってきました。

しかし、彼はもう一度浮上したいという思いをしっかり持っていました。

そこで、彼がしたのは、ハードワークと共に、人のアドバイスを、聞くということだったのです。

相手は、フェデラーと、そして、新しいコーチでした。

そして、彼らは真摯にアドバイスしたようです。

かくして、彼はそれを真摯に受け取って、ハードワークと共に再び向上することができたのです。(もちろん他の要素もあるとは思いますが)

さて、ここで、大切な教訓が得られるのではないでしょうか。

自分が自分なりにがんばっていても、どうしてもうまく行かないときには、信じられる他者の声に耳を傾けるということです。そして、それらを素直に受け入れるということです。

どんな人も自分だけの能力だけでは、壁にぶつかることがあると思います。

そんなときに、他者の意見を取り入れられる人は本当に強いです。これは、勉強でもスポーツでも仕事でも同じだと思います。

もちろん、自分なりのこだわりがあって今まで、やってきたわけで、他者の声が、耳に痛かったりして、なかなか受け入れられないかもしれません。メンタル的にも受け入れられない状況の時もあるでしょう。

ただ、それでは、上手くいかなかった事実が厳然としてあるのだと思います。そんなときは、少し間をあけたうえで、心をいったんフラットにして(人によっては、ここに1週間から1ヶ月くらいかかる場合もあると思います。)、素直に他者のアドバイスを聞いてみるということを実行してみてください。そうしたら、変わる可能性がかなりあると思います。

ただし、他者というのは、自分が信じられる他者である必要はあると思います。そして、レベルの差はありますが、ハードワークもするということです。

稲荷塾だと、まずは、稲荷先生の話をいったん吸収して実行してみるということにつきると思います。数年間、数学の受験勉強した程度では、どうしても見えないものがあるのです。そして、聞くだけでなく、実行までするのが大事です。稲荷塾の求めるハードワークは物理的に無理なものでは決してないはずです。

僕もそんな風に、昔に、稲荷塾の門を叩いた気がします。

僕もそんな存在になれるように精進したいと思います。