数学を学ぶ意味

一昨日、思歩が「小さな数学塾のヒミツ」から引用した文をTwitterにアップしていました。

数学を学ぶ意味について書いた所です。

「言うまでもないが、数学は知っているかどうかを問う科目ではない。三平方の定理を知っていたから生活が便利になったとか、そのようなことを期待しているわけではないのだ。そうではなく、例えば困難な問題をいくつかの段階に分割して考える能力だとか、抽象的な内容を具体的な事例から推察する観点だとか、一見処理が難しい課題を別の方法に置き換えて考える力、複雑に絡み合った事象のなかから本質を見極め、論理的に説明する能力 … 、こういった潜在的な素養の有無を問おうとしているのだ。」

この本も力を入れて書いたなぁ …

などと懐かしく思いながら、しばし過去を振り返っていたら、この本の続編が書きたくなってきました。

そんなことをぼぅっと考えていた昨日、某出版社から「小さな数学塾」を電子書籍にしないかという打診の電話がありました。

まず、あまりにタイムリーだったので驚きました。

しかし、当時から既に12年近くが経っており、考え方が変わってしまったところもあります。

やはり、このままの形じゃなく、続編にすべきじゃないか …

まあ、当面は忙しいので、動くことができませんが、来年度からのオンライン講座の準備と「稲荷の独習数学」の改訂、それから「演習の第二段階」の出版の作業が一段落したらトライしてみたいと思います。