教育課程の変更による影響

教育課程は5年ごとに改訂され、10年ごとに大きな改訂がなされます。

直近では数ⅠAに「データの分析」が入って来て、来年の改訂から数ⅡBに「統計」が入ります。

多くの分野、たとえば空間座標、一次変換、複素数平面などは出たり入ったりなので、我々講師にとって何かが入って来たからと言って困ることはありません。

ですが、上に書いたデータの分析と統計については自分自身が学んだことがない分野なので、まずイロハから勉強するところから始めることになります。

それがめんどうでした。

データの分析の説明文とテキスト、小テスト、演習問題等は頭の柔らかい松谷君が作ってくれたので、かなり楽にはなりましたが、それでも、それを学んで、何を聞かれても答えられるようになるためには時間が必要でした。

それで昨日、数ⅠAでデータの分析の授業だったのですが、遂にその「何を聞かれても大丈夫」というレベルに到達しました。

 

ホッ。

 

次は統計ですねぇ …

 

昔、一次変換や複素数平面が入って来たときも大変だったことを思い出します。

でも、苦労して学ぶと、その分野が他よりマニアックになったりすることがあります。

今、一次変換は高校課程に存在しませんが、稲荷塾テキストにある複素数平面の内容は相当に深いと思います。「稲荷の独習数学」の複素数平面もかなり詳しいです。

まあ、この分野を深めておくことには数学的意味が大きいので、それでいいと感じていますが …

 

ただ、入試の現場は多少混乱します。

前例のない分野の入試問題を作るのは簡単ではないからです。

さて、どうなるでしょうか …