小学生部の考え方
この前、演習1のクラスに入ったら知らない顔の女の子が座っていました。
なのに、目が合うとにっこりと笑みを返してくれました。
どういうこと … ?
思わず聞きました。「誰や?」
そうしたら、よくよく知っている子でした。
黒縁のメガネがトレードマークの子だったのですが、その日はコンタクトをしていたようで、全くの別人に見えました。女の子は怖いですねぇ!
ところで、この子は小学生部から塾に来て中3の段階で数Ⅲまで終了しました。
そして堀川に受かって、今、高1で演習1に入っているのです。
まあ、小学生部から来た子の中では成功例と言え、学校ではぶっちぎりの1番のはずです。
ですが、正直言って小学生部から来た子での成功例はそんなに多くありません。
思歩や息子も一応その少数例で、この春、東大に受かった前澤君もそのうちの1人ですが、結局、それなりのポテンシャルがないと早く準備しても最終的な壁を突き破ることができません。
そういう意味で、早期教育だとか先取り学習というものを私は信じていません。
小学生部の考え方も少し変わったということです。
小学生部を始めた当初は、早く準備すればもっと受かるようになるだろうと思っていました。しかし、勉強方面に特性がない子の場合、たとえば中学数学に入って進度が鈍りだすと急にやる気を失います。
逆に、遅く始めた子でもそれなりの能力とモチベーションがあれば、帳尻を合わせることができるように行動するのです。
ですから、小学生部で対象としている生徒は「学校の進度が遅くて退屈だ」と感じている生徒です。そういう子であれば稲荷塾での勉強を刺激的だと感じることでしょう。