小学生部の対象学年変更(補足4)
小学生部の対象学年を3年生以上から5年生以上に変更するとすれば、5年生になるまでは塾でするような勉強は不要でしょうか?
これは「小学生にとって何が大切か」ということと深い関係があります。
勉強も、本人がやりたいのであればさせればいいと思います。我が家でも進研ゼミをやらせていて、娘はきっちりこなしていました。
息子は …
彼はほっておけば2ヵ月分でも3ヵ月分でもやらずにため込んでいました。
ですから、ときどき怒ってやらせていましたが、今思えば、やめればよかったです。
ECCも娘には何らかの足しになったと思います。
でも息子には …
彼は中1になってかなり経った後もアルファベットが書けませんでした。つまりECCでの勉強は全くの無駄だったということです。
そこに本人の気持ちがなければすべては無意味です。
それで、よかったと思うことはテニスを西村コーチに習ったことです。
コーチは子どもの扱いが上手く、みんなが楽しく効果的に練習できるように動かすのが得意です。それでいて、ときには子どもが怖いと思うほどの大声で説教したり、自らの経験談を話す中でみんなのモチベーションを上げたり、とにかく魅力的な大人です。
そういう人に出会えたこと、これが良かったです。
それから先輩や後輩がいて、上手い子も下手な子もいて、その中で自分の立ち位置を自然と感じていける環境にいたこともとてもよかったと思います。
外で遊ぶことも重要です。
「自閉症のほとんどは日々2時間散歩をすれば治る」とAJ Hogeも言っていました。部屋の中にいるときと外に出たときでは五感を通して入ってくる情報量がまるで違います。
さらに、息子がどう思っているのかは不明ですが、「お父さんと遊ぶこと」も重要です。多分。
仕事が終わってから夜な夜な息子とクワガタとりに出かけ、その累代飼育をしたこと、鯉釣りに始まり海釣りにのめり込んだこと、私としても楽しかったですし、子どもの遊びにお父さんが加わると、ちょっと本格的な遊びになります。それは子どもの視野を広げることになると思うのです。
結局、重要なことは「勉強以外のこと」です。
そういう、将来伸びるための土壌をつくることにフォーカスしてほしいと願っています。
つまり、視野を広げ、心から打ち込める分野を探せるようにすること、それから人間として成長すること、すなわち人の話が聞けたり、言うべきことが言えたり、こういうことがすべてに優先すると思います。
3年生、4年生で既に入塾している子たちの家庭にあっても、こういった考え方を共有してもらえるとありがたいです。