来年度からの構想
来年度から数IA、数IIB、数IIIの各クラスを反転形式で行います。
そうすると進度が2倍になるので、1年を半分に分けて、それぞれのクラスは半期で終了し、また9月から新しい半期が始まります。
ですから、入り口が3月からと9月からの2つになったような状態になります。
このメリットは2つあります。
たとえば今5年生の子で中3までプリントが終了し、いよいよテキストに入る子がいます。
算数および中学数学のプリントは非常に簡略化されており、内容も簡単です。できるだけ早く全体が見えるようになった方がいいと考えているからです。しかし、テキストはかなり難しいです。高校数学に入ったときに十分について来れるように、トレーニングしておく必要があるということです。特に幾何の証明問題は相当のレベルで、頭をひねるようになっています。これを終えて、さらに高校入試の問題で調整して、そうして高校数学に入るのです。
そうすると、上に書いた小学5年生の子の場合、来春から高校数学に入るのは少し無理があります。
でも再来年まで待つのもちょっと長い気がします。
ところが来年の9月から入るのであれば、ぴったりの感じがします。
新中1の子でも、特に優秀な子の場合は中2まで待たずとも、中1の9月から高校数学に入ることができるのです。
新中2の子だったら、半年で中学数学を仕上げて9月から高校数学に入るつもりで頑張った方がいいと思います。
これが1つ目のメリットです。
もう一つは、この逆のパターンです。
たとえば、十分に準備ができずに3月から数IAに入った子がいたとしましょう。
この子は苦戦し続けて8月いっぱいで数IAを終えることになります。
では、その場合9月から数IIBに入るのでしょうか?
無理をした方がいい場合もあるでしょうが、数IAをもう一度やった方がいいケースもあると思います。
このように数IAを2回やったとしても、それで1年ですから、通常のスピードだということになります。
以上のように、非常に優秀な子にとっても、苦戦している子にとっても、どちらにも対応しやすい状況になるのです。