授業の無駄を省け

高1終了時で数Ⅲまでやってしまうのが特別クラスだと書きました。

つまり高1の1年間で数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのすべてをやってしまうということです。

 

どうしたらそんなことができるのでしょうか?

 

数学の授業の無駄を省けばできます。

数学の授業で新しい概念を説明するとき、まず「講師が板書し、生徒がそれをノートに写す」という作業が必要になります。この作業の後に解説が始まりますが、実はこの作業が無駄です。

そしてこの無駄な作業は授業時間の約半分を占めています。

ということは、もしこの無駄を省くことができれば2倍進めるということです。

 

稲荷塾の反転授業では「稲荷の独習数学」を用います。これは私が授業で話してきたことを整理しまとめたものです。これを読めば授業を聴いたのと同じ状態になります。板書もそれをノートに写すという作業もありません。完全に授業の無駄をカットしました。

ただし、「分かる」のと「できる」のは違います。

ですから、授業では「できる」ようにするのです。従来の教室で新しいことを学び家庭学習でそれを定着させるという役割を反転させるので「反転授業」と呼びます。

 

ところで、このようにした場合、家庭学習は平均して1日30分程度です。これは個人の能力によって大きく変わり、もっと短時間でできる生徒もあれば日々2時間程度かかったという生徒もいます。

ということは、日々30分でできる生徒が45分かけるか、もっと短時間でできる生徒が30分かけたとすれば3倍進めるということです。

これが特別クラスです。