中学数学のクラスの報告

中学数学のクラスの報告をしておきます。

中学数学のクラスは基本的に中1生のクラスで、1年間で中学数学を仕上げて中2から高校数学に入れるように準備することが目標です。

メニューは4つです。

  1. 簡単なプリントで中学数学全体を学ぶ
  2. 稲荷塾のテキスト(難しい問題も含まれる)で全体を演習する
  3. 高校入試のための模擬テストを用いて単元ごとではない演習をする
  4. 高校数学の予習のトレーニングをする

1、2がメインでそれぞれに大体半年ずつかけます。そして最終的に 3、4 に進みます。

しかし 2 までは単元ごとの勉強になるので、そういうくくりを取り除いた 3 の演習は意味があります。それから、高校数学のクラスに入ると反転授業になるので学び方が変わり、それに対応するのはそんなに簡単ではありません。ですから高校数学のクラスに入る前にその練習をしておくという意味で 4 も重要です。

さて、今年度は年度初めにコロナの影響で学校がなかった期間があったので、その間に一気に 1 を進め、現段階で 3 や 4 に進んでいる生徒が全体の5分の1ぐらいです。

早く進んでいる諸君のレベルは必ずしも完成度が高いとは言えませんが、高校数学を飲み込もうと努力する中で次第に中学数学からの流れも分かるようになり、覚えるべきことは覚え、必要な技術はいつでも使えるというふうになっていくだろうと期待しています。

 

ちなみに「独習中学数学」の出版は現段階では厳しい状況です。これは以前報告した通りです。しかし、来春までには原稿の手直しを終え、その後はそれを用いて授業を進める計画を立てています。将来的には中学数学を反転授業で進めることができるようにしたいと考えています。