飛び級について

最近ケンシロウの話題がないのは彼が卒塾したからです。

現在彼は高1ですが、中3になったころには京大工学部に受かるぐらいの実力を身につけていました。そして高1になったとき、京大工学部ならトップ合格するだろうというところまで来ました。

そして言いました。

受験の数学には興味がなくなった、と。

もちろん私が大学の数学を教えることもできませんし、彼ぐらいのレベルになればむしろ自分で興味の赴くままに学ぶ方が楽しいのです。だから塾を卒業しました。大学生になったらチューターとして雇ってくれと言い残して。

しかし、どうでしょうか?

こういった生徒の場合、早く大学生にしてしまった方がいいのではないでしょうか。

 

それからもう1人、今小6の生徒で数Ⅲクラスにいる子がいます。完成度は非常に高いです。今のペースで進めば、ケンシロウより1年ほど早くその域に達すると思われます。

 

稲荷塾はそういう特殊な生徒を集める塾ではありません。

そうではなく、東大・京大に受かるかどうかというレベルの生徒を確実に受かるレベルに引き上げることを得意としています。

でも、全国で1桁に入るような生徒がいると、まず、周りの生徒が刺激を受けます。それにこちらも楽しいです。

 

ですが、本人のためを考えたときにこれでいいのかどうかは疑問です。

実際にこういう生徒が全国に各学年で何人いるのかは不明です。想像するに、最低でも10人はいるんじゃないでしょうか。

こういう生徒を集めることが物理的に不可能であることを考えると、いや、集めたところでいい結果が得られるかどうかが分からないので、結局、飛び級しかないと私は思います。

 

以前にもそういう子がいて(「頭のいい子には中学受験をさせるな」で触れた)、その子は高2が終わった段階で千葉大学に飛び級で入りましたが、飛び級は東大理Ⅰや京大の理学部でこそ実施すべきじゃないでしょうか!

 

ところで、優秀さって何でしょう?

数学の塾をしている関係上、どうしてもその方面の優秀さに注目してしまいます。

でも、優秀さというのは実際にはもっと広い概念なんだと思います。

昨夜、ゆうじに出会いました。

ゆうじは Mary の息子君です。

Mary はA会話を企画したときに、講師になってほしいと最初に頼みに行った人です。しかし当時、彼女は大学の先生をしていて、非常に忙しく、それで Carmelia を探すことになったのです。

ゆうじに話を戻すと、彼は人懐こくって、すごくいい体格をしていること以外、一見、普通の青年のように見えます。でも、行動力だったり、発想の大きさが半端ではありません。

まず、大学生になってしばらくしてからロシアに留学しました。日本語、英語に加えてロシア語も使いこなせるようになって、今度はドイツの大学院に行くそうです。

こんな子、身近にいますか?

これも間違いなく優秀さの一形態だと思います。

 

稲荷塾も「優秀な」塾でありたいです!