高揚感のある演習

テキストの解答にポイント説明や別解を付け加える作業をしていることを何度も書いてきました。

その多くは下半期から使う予定ですが、演習1のクラスでは前々回の授業から使い始めました。

これまでは記述の仕方も含め、参考にしてほしい「解答」を配り、その質問を解決し、追加説明がある場合はそれをしてから演習に入るようにしていました。しかし、解答にそういった説明が付いている方がいいと感じている諸君が多いようです。当然、板書して説明するより、書いてある説明を読む方が速いです。ということで、ますます、私がみんなの前に立って話す時間は少なくなりました。

 

演習1の話が出たところで、昨日の授業の報告をしておきます。

演習1の上半期は数ⅡBの演習をしており、1つの単元を3回ずつの授業で進んでいきます。1回目はポイント講義です。2回目と3回目は4問の問題を解いてきて、それについて学ぶべきことを学んだら演習をします。2回目はポイント講義で扱った内容を確認するような基礎的問題を6問から9問程度解きます。3回目は標準的入試問題を4問解きます。標準的とは大体神戸大学から大阪大学レベルの問題という意味です。

昨日は標準的問題を4問解きました。高2生にとっては難しい内容でしたが、そのうちの2問で堀川のY君がヒットを打ちました。彼にとっての初ヒットがこの日、2本出たことになりました。ちなみに彼は昨年、特別クラスで数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの高校過程を1年で学びました。その他2本のヒットを打ったのは東大寺のS君でした。

演習問題のレベルが生徒のレベルと合っていないと充実した演習をすることができません。簡単すぎると「何とか解いてやろう」というようなのめり込み感を味わうことができませんし、難しすぎると手を動かすことができない生徒が何人も出てしまって、これまた高揚感がなくなります。

今、彼らは高2の段階で神大から阪大レベルの問題でちょうどいい感じになっているので、これなら来年演習2に入って十分やっていけるでしょうし、東大・京大の入試でも数学で点を稼ぐことができるようになるだろうと感じます。