3つの輪の交わり

チューターの篠山君は高3になるかならないのときに理系から文系に転向しました。数学ができないからという理由ではありません。単に興味の方向が経済方面に流れたということです。

それで、「ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則」を渡し、読んでみるようにと勧めました。

どうも面白かったようで、京大で与えられた課題のための資料として使っているようです。

 

この本は私にとって聖書のようなものです。むちゃむちゃ影響を受けました。

たとえば「情熱のわく分野、経済的原動力になりうる分野、世界一になりうる分野」この3つの輪の交わりに注力せよという教えは、まさしく真理だと思います。

ですが、案外世の中の人はそういう意識を持っていないのも事実のようです。

私が通っている整骨院の院長はスポーツ障害の治療にすごく情熱を持っています。最近もその方面の特殊技術を学ぶためセミナーに参加し、「100万円もかかった!」などと言っていました。しかし、お客さんの中でその技術を必要としている人がどれだけいるでしょうか。

まあ、正直言って対象となるお客さんは私と私の息子だけのように見えます。

それを強く宣伝しようともしていないように見えます。

要するに、どうしたいのかがはっきりしないのです。すごくもったいない気がします。

篠山君が「ビジョナリーカンパニー」を返してくれたら、今度はその院長に貸そうかと思うぐらいです。