モチベーションを高く保て! part2

前回の続きを書きます。

 

稲荷塾の反転授業では数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを半年で学ぶことができるので、高校受験後高校生になってから高校数学を学び始めたとしても1年半で高校課程を学び終えることができます。

つまり、1年半の受験を意識した演習をすることができます。これは北野や堀川が半年間の演習期間を作っているのに比べて随分有利です。

 

ところが、前回書いたように北野の生徒はエネルギーが高く、1年半で高校課程を学んでしまうことを苦にしていないばかりか、もっとレベルを上げても大丈夫そうな生徒もいるのです。

もちろん演習は2年間するのが理想的です。

高校課程を学び終えてから入試の基本技術を身につけ阪大や神大の問題がすらすら解けるようになるのに平均的に1年かかり、その後東大・京大の解けるようになるのにやはり1年ぐらいかかるのが平均的なところなので、この「2年間」という数字が出てきているのです。

もし2年間の演習期間を作るとすれば高校課程を1年で終えなければなりませんが、これが可能な生徒はいっぱいいることを北野の生徒を見ながら感じました。

 

それで特別クラスを作りました。

その他の反転授業のクラスでテキストを週に2ページ進むのに対して、特別クラスではテキストを週に3ページ進めれば1.5倍進むので、1年間で高校課程を学び終えることができます。

反転授業のクラスでは予習のために平均的に1日30分勉強することが推奨されていますが、特別クラスでは1日平均45分勉強すればよいのです。この数字は個人差があり、もっと短い時間でこなせる生徒もいるでしょう。

 

それで実際的なところはどうだったのかと言うと、数ⅠAをやっているときは余裕だと感じました。

数ⅡBに入ると覚えることも多く、余裕はなくなったと感じました。特に数列では苦戦する生徒が多かったので、少し進度を遅らせてでも演習の時間をもつ必要性を感じました。今年度はそれができなかったので、新年度からは改善しようと思います。

数Ⅲでは進度が遅れ始める生徒も出ましたし、小テストの成績も数ⅠAのときのように快調にはいかなくなりました。

それでもトータルすると高2から演習を始めるのに十分なところまで来れたと思います。

最低限言えることは学校の勉強が楽になったということです。当然順位も上がりました。

これから予習の負担が急激に減ります。その分を復習や他教科の勉強に充てればいいと思います。

いずれにしても、学校の周りの友だちがこれから数ⅡB、数Ⅲの新しい概念を飲み込みそれを覚えるためにエネルギーを使っているときに、入試問題による演習を通してこれまで学んできたことを使う練習をするのです。その効果は、本人自身が驚きをもって実感することでしょう!