京大理系学部の受験

京大の理系学部を受験し惜しくもダメだった生徒で、浪人して再挑戦する場合、それでもダメだった生徒を見たことがありません。

なぜでしょうか?

 

たとえば、京大の工学部の二次試験の配点は数学250点、理科250点、英語200点、国語100点になっていますが、国語は事実上差がつかないので、数学、理科、英語で5割とちょっとの得点をする必要があります。そして、現役生の場合、まさしくそのような得点で合格していく生徒が多いのです。

しかし浪人性の場合、その多くは理科で7割以上の得点をします。つまり理科だけで合格最低点に対して50点ほどの点を稼ぐので、非常に落ちにくいのです。

まず、理科は時間をかければかけるほど伸びやすく、大きな失敗をしにくいという特性を持った科目であることを知りましょう。

それに対して数学は安定しにくく、大失敗をする可能性があり、そもそも実力がないと勝負にもなりません。

ですから、現役生にありがちな受験勉強はそのほとんどの時間を数学に費やすというパターンです。そしてこれは非常に危ういです。

 

結局、受験勉強において理科に十分な時間をかけるということが非常に大切で、どのようにすればそうすることができるかを考える必要があります。

稲荷塾で「2年間の演習ができるようにすべし」と言う場合、数学だけのことを考えてこのように主張しているわけではありません。

 

今回このようなことを書いているのは、先日、特別クラスの生徒(高1)が、夏休みに頑張って数ⅡBまで終わらせようと思うがどうか、と聞いてきたからです。

もちろん、それはむちゃむちゃいいよ、と答えました。

ついでに、そんなペースでやっても大丈夫かと彼が心配そうにしていたので、ケンシロウのことを話しておきました。

ケンシロウは中1の後半の半年で数ⅠAから始めて数Ⅲまで全部やってしまいました。中1にできて君にできないはずがないじゃないか、というわけです …

 

しめしめ。

 

どうも火を付けるのに成功したようです。