目標に向かって進め

数ⅠAのクラスでは予習のレベルの低い生徒が目立ちます。

予習で要求されているのは

  1. 「稲荷の独習数学」の該当するところを読む
  2. テキストの問題を2ページ解く

ですが、テキストの問題はすらすら解けるようなレベルの問題ではありません。

ですから、詰まるたびに「稲荷の独習数学」に戻り、どういうことだったのかを確認することが必要です。決して「解答を見て納得したから終わり」としてはいけないのです。

昨日の内容で言えば、「円に内接する四角形の4辺の長さが分かっている場合に対角線の長さを求める」という問題がありました。テキストにもありましたし、当然「稲荷の独習数学」にも解説が載っています。もしこれに真摯に取り組んでいたなら小テストの同じタイプの問題が解けるはずです。

ところが解けないばかりか、小テストの直し段階で関連部分を「稲荷の独習数学」で見つけ、

BD^2=(ac+bd)(ab+cd)/(ad+bc)

の結論に与えられている4辺の長さを代入している子がいました。

開いた口が塞がりませんでした。

勉強の方向が全く間違っています。

こういう子は点を取るために勉強しているのであって、理解するためにしているわけではありません。

そんな馬鹿なことは直ちにやめるべきです。

仮に遅くても、地道に目標に向かって進んでいればいつかは到達できると期待できます。

ですが、違う方向に向かっているのであれば、いくら速く進んでも永久に到達することはありません。

思いっきり怒っておきましたが、伝わったかどうか心配です。