さらに上を目指せ

昨日、数ⅠAのクラスでは予習が甘い生徒が目立つと書きましたが、数ⅡBのクラスになるとかなりしっかり予習してきていることを感じます。

反転授業のクラスでは

  1. ポイント講義
  2. 小テスト
  3. 小テストの直し
  4. 補充プリントで演習

のメニューに従って「分かる」から「できる」を目指します。

しかし、ある程度予習をしっかりしてきていれば、ポイント講義は必要なく、予習時に生じた疑問点を解決するだけでOKです。そうすると、ポイント講義に40分程度の時間をかけていたのが20分程度済むようになり、さらに演習の時間を多く取ることができるようになります。

さらに、昨日は「微分」の第一回目の授業で、内容が比較的に簡単だったこともあり、予習時の疑問点についての質問が誰からも出ませんでした。

もちろん、予習が甘くて質問することすら把握できていないというケースもありますが、昨日はそうではありませんでした。小テストをしてもみんなよくできていましたし、もともと上のクラスだった生徒は最低の子でも50点でした。ただ一人、今回のクラスで下のクラスから上がってきた子だけが0点でした。

こんなふうに予習をしっかりしてくるのが当たり前だという雰囲気になっていくと、授業の形態も変わるかもしれないと思いました。というのは、昨日の授業では補充プリント2枚が授業時間内に終わってしまった子が3人いて、そのうちの1人はあと40分も授業時間が残っている段階で終わってしまいました。その後彼は次のところの予習をしていましたが、退屈してきたのか、数Ⅲのところの予習を始めました。でも次第に集中力がなくなり、ぼうっとし始めたので、授業のテーマと関連した発展事項を問題にして出題しました。すると急によみがえり、必死でその問題を解いていました。

稲荷塾は「灘レベルの塾を目指す」なんて言っていますが、本当にそういうレベルの生徒ばかりのクラスになったら大変です。彼らの知的好奇心を満足させる授業ってどんなんでしょうか?

もちろん、マニアックな授業になってはいけません。灘にはそういう先生もいて、生徒からはあまり歓迎されていないと聞きます。

一体どんなことができるだろうかと、いろいろ考えながら楽しい一時を過ごしましたが、それを松谷君に話したら、まだまだ目の前にやるべきことがいっぱいあるといったようなことを言って相手にしてもらえませんでした。くそっ。

まあでも、上を目指していきたいです!