小学生部の対象学年変更(補足3)

自分の力以上に進んでしまって、やる気を失ってしまうという生徒がいることはもう大分前から気付いていました。

それで、説明会では「5年生から始めて十分に間に合う」と伝えてきましたが、このところ稲荷塾の小学生部が定員オーバーになることが多く、「早く入っておかねば」というインセンティブを与えていたのも事実で、結局3年生からの入塾も多かったです。

それで、3年生、4年生について「進みすぎ」を防ぐために、算数が終わった段階で中学受験の算数のうち特殊算を除く問題を3カ月から半年かけてするようにしていました。

これはこれで面白いので、楽しく取り組んでいる子も多いのですが、やはり簡単な問題ではないので、しだいに進度が落ちたり、興味を失ったりする生徒も出てきてしまいます。

「これがこなせないと中学数学が分からない」というわけではないので、ここで楽しくなくなってしまってはそれをやる意味がありません。

結局、小学3年生とか4年生をうまくリードするのは難しいのです。

特に稲荷塾の場合は高校数学を教えることがメインの業務ですので、小学生を教えることが得意ではないのです。これは自分自身が自覚するところです。

もちろん、その先を知っている者が担当するというメリットもあるので、もし、そこに有り余る情熱をもった担当者が現れでもしたら事情が変わってくるかも知れません。たとえばチューターの誰かが稲荷塾のスタッフになるとか。

 

こういう事情の中で今回、小学生部の対象学年を5年生以上にしようということになりました。

to be continued