将棋の渡辺くん
将棋の難しい問題集をやっていて「私でさえ数秒で解ける問題があったなぁ」などと考えていたら、渡辺明が「私でさえ数秒考える問題があった」と推薦の言葉を書いていて、ショックを受けたという記事を書いたことがあります。
渡辺明は天才です。
このごろはコンピューターの方がプロより強く、コンピューター対プロの対戦ではコンピューターの方が大分勝っているようです。ただ、プロにもプライドがあり、そういう対戦にトッププロが登場することは稀です。
ところが最近コンピューターと渡辺明の対戦がアップされており、思わず熱を込めて見ました。
まず、先手のコンピューターの少し無理気味の動きを後手の渡辺明が咎めてやや有利な状況を築きました。
しかし、私にはまだまだ難しい局面に見えました。
そのとき後手が一見薄そうな攻めを敢行し、どうなるんだろうと見ているうちに、あまりにも鮮やかに攻め切り、とても人間業とは思えない構想に驚き、「あぁ、渡辺明もコンピューターには勝てないか …」と思い、画面を閉じました。
ところがしばらく経ってよく考えたら、後手って渡辺明じゃないですか!
もう一度その動画を開け直して確認したら、確かに勝ったのは渡辺明でした。
あまりにすごかったので、勝ったのはコンピューターだと即断したのですが、そうではありませんでした。
ところで、渡辺明の奥さんは伊奈めぐみさんと言って、お兄さんはプロ棋士で、ご自身もプロを目指されたことがあるようです。それで今は、主婦でありながら漫画家としても活躍されているようなので、「将棋の渡辺くん」1巻と2巻を買って読みました。
おもしろかったです。
プロの世界、天才たちの実際が垣間見える内容になっています。
塾に置いておきましたので、興味ある方は読んでください。
その中で渡辺明がすごいことを言っていたので一つ紹介しておきます。
「小学生の間は将棋が楽しくて勉強した。中学生になってからは仕事として勉強するようになった」
実際の表現は忘れましたが、大体こういうことが書いてあったと思います。
楽しくて取り組むより、仕事として取り組む方が上なんでしょうか?!