「できない」原因について
数ⅠA、数ⅡBのクラスで苦戦している子を観察するとき、苦戦の原因の多くはそれ以前の内容が定着していないことです。
もう少し極端に言えば、中学数学だったり、数ⅠAの入り口の「式と計算」あたりがぐらぐらしていることが「今の苦戦」の原因です。
この前も数ⅡBクラスで数列をするときに、因数分解ができない、指数法則でミスをする、さらには中学数学レベルの単純な式の計算でミスが出る子がいて、それだと「数列」を飲み込む段階ではないと感じました。
じゃあ、戻ってドリルをすればいいのかというと、それも違うように思います。
なぜそういうもっとも基礎的な部分が定着していないのか、なぜそんなところでミスが出るのかという問題を解決しないといけないのです。
結局、すごく深刻です。
要するに、イロハの部分に対して集中力を発揮できていないということであり、それはドリルでは解決しません。
同じことが中学数学のクラスでも言えます。
今週、第2回目のテストを実施しています。まだごくごく基礎の部分なので、みんないい点を取るだろうと見ていました。しかし、水曜日のクラスの点数はとことんばらけました。100点、96点、92点、ここまではいいと思いましたが、次の子はいきなり72点まで落ちました。これは相当まずいと感じましたが、さらに下の方は 32点、30点、22点でした。正直言って、このテストで22点などと言われると、とても高校数学を飲み込んでいける見通しが立ちません。
一体どうすればいいのでしょうか?
もっとゆっくり学ぶか、一対一でケアしてもらえるような環境で学ばないと無理なように思います。
つまり、稲荷塾がその子に合っているとは言えないということです。
解決策を示し、明るい展望を述べたかったのですが、それができず申し訳ありません。