算数と数学

昨日の松谷君のブログで紹介してあった算数の問題を解こうと思いました。

でもダメでした。瞬間的に数学で解いてしまって、算数的発想が出てきません。

算数の難しい問題って、その場合でしか使えないような特殊事例について議論することが多いのです。

そして、その特殊な設定における上手い解法をひねり出すのです。

数学ではもう少し汎用性のある解法を考えます。要するに、もう少しいろんな場合で使える方法というか、一般的な発想をするわけです。

確かに算数は面白いです。詰将棋を解くような感覚です。

でも、それが数学につながるのかが分かりません。

 

今のところ、稲荷塾では算数を深めることに意義を見出していません。数学につながればいいと考えているだけです。

同じことで中学数学も深める理由が見つかりません。高校数学につながればいいだけじゃないかと思います。

今、中学生の間に数Ⅲまでやってしまった高1生が2人いて、1人は堀川に進み、もう1人は膳所に進みました。両君とも演習1のクラスに入っていますが、算数を深めなかったこと、中学数学を究めなかったことがマイナスになっているとは思われません。むしろその逆です。興味の赴くままに先に進んできたことで視野が広がり、発想が柔軟になったと思います。

 

「独習中学数学」ではそういう内容を書こうと思います。

つまり、中学数学を究めようというスタンスではないということです。そうではなく、高校数学にまっすぐにつながるような本にしたいです。

おそらく、4月いっぱいで今書いている「東大・京大の問題へのアプローチの仕方」についての本の原稿が最終的に完成すると思うので、5月辺りから本格的に「独習中学数学」に取り組むことができるはずです。

頑張ります!