最低ラインを越えよ!
数ⅡBの下のクラスのことは毎週のようにブログの話題にしています。
ここは学校名だけを聞くと優秀そうに見えて、みんな何らかの課題を抱えています。考え方がアバウトすぎて細かいチェックができない者、モチベーションに問題がある者、数学以前のことに難がある者、…。
私としては、彼らを何とか方向転換させて上のクラスに上げることが目標になっています。
前回のテストで高槻の2人が上のクラスに上がり、今回の数列のテストでは洛星のうちの1人と堀川のうちの1人が上がりました。しかし洛北の子が落ちてきました。そしてやっぱり、課題に満ちたクラスになっています。
昨日の授業の初めにも1人の生徒が言いました。
「これ、惜しいじゃないですか。半分ぐらい点数あるでしょ?!」
見ると、彼が今回のテストの採点に不満を言っているのです。
彼の答案はこうです。第n項までの和から第n-1項までの和を引けば第n項が出るわけですが、それを第n+1項までの和から第n項までの和を引いていたのです。
全然違いますよね?
これを惜しいと言っている以上は「みそもくそも一緒」と言われても仕方がありません。
それから小テストの直しをしているとき、「稲荷の独習数学」から類題を見つけて、やり方だけをまねしたような解答を書く者!
これは点を取ろうとしているだけで理解しようとはしていません。
そういう場合、細かいところを突っつかれると途端に答えられなくなります。そんな勉強はいくらしても無意味です。
さらに、ミスを連発し、連立方程式を解くことにすら弱音を吐く者!
集中力もなければ闘志のかけらもありません。
こうなると数学の説明ではなくお説教になってしまいます。
「お前は苦手なことに出くわすたびに逃げ続けるのか?!」
そして多くの生徒は答案が汚いです。答案なのか計算欄なのかの判別ができないぐらいです。自分の考えた軌跡を相手に伝えようとする基本姿勢ができていません。
数ⅡBの下のクラス。ここでは毎回無茶苦茶エネルギーを使います。
しかし正直言って、こんなことがしたくて塾をしているわけではありません。
一刻も早く、最低ラインを越えて欲しいと願っています。