各模試の印象

松谷です。

土曜日に生徒が模試を見せてくれまして、

トップ公立校の1つの高校の子でしたが、数学がほぼ学年トップだったので、おー、よかったよかったと思うと共に、反転授業のスタイルの力にも確信を深めました。

 

まぁ、でも模試によって受け止め方が異なりますね。なんとなくですが。

大きく言うと、高校生対象模試だと、

冠模試、

駿台全国模試、

河合全統模試、

進研模試(スタディサポート含む)、

マーク模試

がありますでしょうか。

 

僕の個人的な感覚では、

 

①冠模試(〜オープン、〜実戦など)

各大学に沿った難しい模試。本番より難しいこともしばしば。基本的に、予備校が威信をかけて作ってくるので、質は高いことが多い。

その大学の傾向に沿ってつくられる。具体的には直近の過去問に形式を合わせつつ、問題は過去数十年の過去問の傾向を鑑みて作られている。

判定は、確率的には信用できるが、絶対ではない。

現役は、夏の冠模試は一科目くらい間に合っていないことも多く厳しい戦いを強いられるうえに、その時点で初めて形式を知った、なんて人は普通は良い結果が出にくい。一方で秋の模試はひとつくらいで、良い結果が出てないと志望校再考がちらつく。玉砕覚悟でないならば。

浪人生は、夏に結果が出てないとかなり望みが薄い。夏に結果が出ていても油断はしてはいけない。

数学でいうと、なんとなく駿台の方がその場で考えさせる感じでしょうか。河合の方が難しめの知識を聞いてくる印象もありますが、奇問がないという印象。東進の数学の問題は振り切れて難しいときもありますね。採点は、河合標準、駿台たまによくわからん、東進厳しいって感じでしょうか。

こんな印象ですね。

②駿台全国模試

冠模試ほど難しくはないが、入試レベルの問題が入っており適度な手応えがある。

一般的な高校生には、難しすぎると評されるが、東大京大医学部志望の子にとってはそんなことはないはず。

個人的には、稲荷塾などで学んだ内容をうまく出せたときに、いやー出来た、という感じで達成感がえやすいテストという印象。

その場で考えなければならない問題が、全統などに比べて多いという印象で、演習1クラスの内容をがっちり消化できていた場合に、よい結果が出やすいかなと。

英語も数学も7割5分くらい超えを目指すと時間との闘いもシビアになる。

③河合全統模試

すごくオーソドックスな模試という感じで、いろんなところで採用されているのは頷けます。勉強してますか?というのが問われており、オーソドックスな勉強をしていると結果が出る気がします。

一方で、オーソドックスな問題ばかりではあるので、ある程度できる層にとっては、ミスするかどうかだけの差になるかもしれませんので、真の意味で、上位校の合格判定はできないかもしれません。

ただ、トータルすると一般的な塾などに、最も信頼されている模試と言えると思います。

④進研模試(スタディサポート含む)、

多分世の中のすべての高校に最も採用されている模試。営業が強いからでしょうか。それであるがゆえに、幅広い生徒さんを計らなければならないので、簡単な問題が多いと感じるはずです。

基本的に、予備校の先生ではなく、学校の先生が作成している模試なので、学校で教える内容が前提にある気がします。つまり教科書の内容ですね。変な問題はなかなか出せないってことですね。本当に基本を分かっているかが問われているわけで、上位受験者には、ないがしろにされがちですが、これが実力として解けないようならば、基本的には難しい問題も解けません。

母集団が駿台などの模試より、下にも広がっているため、偏差値はすごく高くでますので、他の模試と偏差値を直接比べることはできません。学校内の順位を見ておくとよいと思います。

④マーク模試

マーク模試ですね。センターは形式慣れが大事ですから、マーク模試を利用して、形式慣れをしていくというのも1つの手でしょう。

ほかの科目はともかく、一般的に国語のテストはセンター本試に比べて質が下がるので、あまり良くても悪くても参考にしにくいかもしれません。

理系の社会、文系の理科に関しては、普通は仕上がりが遅れるので、現役での上位校志望者はなかなか良い結果が出にくいかもしれません。

 

以上です。

 

まあ、以上はあくまで、僕の個人的な印象であり、各模試を貶めるものでもなんでもありません。

それぞれの特徴がありますので、それもわかったうえで、受験者は利用すればよいかなと思います。