東大と京大の英作文の問題が入れ替わってる?!

松谷です。

東大と京大の英語の問題をちらっと見ました。

そうすると、なんと、形式が入れ替わってる?!という感想が出てくるくらい、英作文の形式が変わっていました。

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2018東大の英語問題(第2問)

2018京大英語問題(第3、4問)

歴史的に、

京大の問題は、数十年くらいずーっと和文英訳をさせる英作文形式でした。こなれた日本語をいかに切り崩して、英作文にするかということが一貫して求められていました。

一方で、

東大の問題は、ここ二十年くらいずーっと自由英作文形式でした。(ほんの少しだけ穴埋め動詞変形や単語補充みたいなときもありましたが。)そのなかで、会話文を完成させたり、意見を記述させたり、写真やイラストをみて答えさせたりというマイナーチェンジはありましたが、自由英作文ではあり続けました。

 

しかし、数年前に、京大が、会話文完成型の自由英作文を二題のうち一題に、ついに導入して、大いに話題になりました。

そして、今年。

 

なんと、京大は、二題のうち二題ともに自由英作文要素を入れて来ました。一題の方は、従来の、和文英訳と半々です。これは、かなり改革してきていると感じました。

 

しかし、それだけで終わらず、なんと、今度は、東大が二題のうち一題、和文英訳を出題したのです。(別の大問に自由英作というか英語要約は入ってましたが。)これは、20年ぶりくらいでしょうか。

 

多分、両大学とも何らかの思惑はあると思います。英語の4技能化が叫ばれるなか、京大も、より実践的な英語に歩みよりつつ、ずっと実践を意識してきた東大は、やはり、日本語も大事にしてねというスタンスを示したのかもしれませんね。

 

両大学とも、文系だろうが理系だろうが、国語と数学を両方受験させるのは、ひとつの大きな特徴だと思います。

 

これからは、英語の4技能と、日本語の深い理解と論理性の共存求めていくのかもしれません。

 

帰国子女やインター上がりで、英語ができたとしても、日本で生きる以上日本語もしっかり学んで欲しいところですからね。

 

p.s. そういえば稲荷塾の京大志望の子にも、自由英作文が不安な子には、東大の過去問からピックアップして、これとこれとこれとこれとこれやってみてというように指示しましたが、できているといいなぁ。