直観を信ぜよ
この2月は生徒募集の期間でしたので、たくさんの保護者の方と面談しました。
その中で、「うちは東大・京大を目指しているわけじゃない」という声を3、4回聞きました。
それは稲荷塾が「東大・京大受験のための数学専門塾」だと説明したことを受けてのことだと思います。
それで「うちは東大・京大を目指しているわけじゃない」と言ってしまうことについてですが、私はあまり好きではありません。
もしお子さんが中学生以上であれば、「じゃあ稲荷塾は合っていませんね」とお断りしたい気分になります。
小学生部の場合は、その年代の生徒にまだどんな特性があるかどうかが分からない段階なので、もう少し広い層の生徒が通って来ているという事実もありますが、それでも、やっぱりそのように言わないでほしいです。
もちろん、いろんな可能性を探る中で、別の方向に向かうことになったということはあるでしょう。
しかし、勉強ができるようになってほしいと願いつつ、「うちは東大・京大を目指しているわけじゃない」と言うとすれば、それは思考範囲を限定していることになります。
私は脳の検索能力や直感を信じています。
願うことを明確にして、どうすればいいのかと問いかければ、すさまじい勢いで脳が走り出します。
ちょうど何かを調べるためにググっているようなものです。
膨大な情報の中から関連事項を集めてくれるのです。
もし適当な情報が得られなければ質問の仕方を変えたり、キーワードを変えてみたりすればいいのです。
今はスマホを持ってちょちょいとすれば、何でも調べることができるようになりました。一昔前には考えられなかったようなことが起こっているのです。
しかし、
脳はそれよりはるか上の情報処理能力を持っているのです。
ですから、可能性は限定しない方がいいのです。
親は子どもが幸せになることを切実に願っています。
子どもの眠れる能力が開花するために、いい刺激を与えてくれるところはないだろうか、子どもがまっすぐに成長して行けるようないい環境はないだろうか、… といつも願っているがゆえに、稲荷塾のチラシにピンとくるものがあったのだと思うのです。
ん? ここは何かが違うなぁ …。
言葉で明確に言えなくても、直観がささやいています。
それで稲荷塾に来ることになったのです。
だとすれば、その直感が導いてくれた先に何があるのか、できるだけ先入観を捨てて、未知なる世界に踏み込んで行ってほしいと願っています。