反転授業のメリット、あと2つ

まず業務連絡です。

A会話準備クラスの申し込みは昨日で締め切りました。

 

それで、昨夜抽選を実行しようと思ったのですが、「1月31日までと言っていたので抽選後に申し込みがあった場合はまずい」と松谷君が言うので、今日の出勤後に抽選をすることにしました。

抽選に漏れた方は、自力で英検3級程度に這い上がって、直接A会話に参加してもらえればありがたいです。

抽選に通った方は、気合を入れて勉強し、何より英語の文化を楽しめるようになってほしいと願っています。

 

さて昨日、稲荷塾の反転授業について書きましたが少し補足をしておきます。

理系の勉強は、結局、自分でペンを持って演習するということを抜きにしては身に付きません。

どんなに分かりやすい授業をして、みんなが納得してくれたとしても、それが生徒が演習するということにつながらなければダメだということです。

そういう意味で、稲荷塾の反転授業は自然な形で生徒自身が演習することになるので、以前より「伸ばせる」ようになったと感じています。

以上が昨日書いたことで、これにより進度が2倍になったということも重要な要素です。

そのポイントを2つ書いておきます。

1つは、高校受験をした高校生が演習時間を確保できるようになったということです。

もし、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれに1年ずつをかけていたとすれば、演習の時間をとることはできません。

ですから、各高校では様々な方法を使って数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲを一通り学ぶ期間を縮めようとしています。その方法の多くは補習をすること、たくさんの宿題を出すことです。

しかしこれをすると、ますます「自分で演習する時間」が短くなり、生徒への負担が増えます。

しかし、負担が増えないで進度が2倍になれば、つまり効率が劇的に向上したということですが、そうなると、高2の8月いっぱいで数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの一通りの学習が終わります。すると1年半の演習期間確保したことになり、中高一貫校に対するハンデがなくなります。

これが進度が2倍になることの第1のメリットです。

もう一つのメリットは、苦戦グループの子を引き上げることができるようになったということです。

反転授業では「稲荷の独習数学」を読んで、テキストの問題を解いてという予習をして来なければなりません。

しかし、苦戦グループの子の多くは予習が甘いのです。

たとえば「稲荷の独習数学」を読んだだけとか、場合によってはそれすら難しくて分からなかったなどという子もいます。

そういう子の場合、自力で予習できるレベルに到達していないので、土曜日の演習時間に来てチューターに助けてもらいながら予習すべしと推奨されているわけですが、そうして苦しみながら学んで行ったとすれば、当然ながらこちらが期待している点数を取ることができません。

そうすると、半年かけて数ⅡBだったら数ⅡBを学んで行った結果として、次に進むことができないので、もう一度数ⅡBをすることになります。要するに1年かけて数ⅡBを学ぶことになるのですが、この2回目に学ぶときは、しっかり予習をして授業に出て来たという状態になるのです。

結局、このようにして1年かけて数ⅡBを学んだ場合、以前に1年かけて講義していたときより明らかに上のレベルに到達するようになっています。

実際、中2から高校数学に入った場合、数ⅠAに1年、数ⅡBにも数Ⅲにも1年かけたとしても高1の終了時点で全部終わるわけですから、2年間演習をすることができるようになります。

もちろん優秀な子は半年ずつで進んで行き、中学生の間に高校課程を学び終わることになり、これはこれで何かが起こりそうな予感がします!

 

それからつい先日、松谷君が言っていました。

「反転授業だと生徒間のレベルの差がそんなに気にならないですねぇ!」

通常授業だと、そこで理解してもらわないといけないので、すっと飲み込む子と、全然飲み込まない子がいたら授業が成立しません。

しかし、反転授業だとポイント講義はしますが、小テストと演習がメインになっているので、レベルの差が気にならないのです。ある意味、集団授業で個別指導しているような感覚です。

 

ちなみに、上で土曜日の演習の時間にチューターに助けてもらえばいいという話を書きましたが、稲荷塾の場合、この「土曜日の演習の時間」の利用費は無料です。

いいでしょ!