大学入試共通テストに対する先生達の見解

松谷です。

今の中3生が受験のときから、大学入試共通テストが実施されます。

それとは別に、各大学での個別試験もあります。

文科省は、全体としては、アメリカを模倣して、個別試験の方はペーパー試験で見られる学力重視ではなく、面接などで見られる人物重視にしたいのだと思います。

その方向がうまくいくのかは、はっきりいってわかりません。東大にしても、京大にしても、今の状態でもかなりよい学力試験を実施しているような気はします。もちろん、面接も導入するとしたら、その意義はよくわかります。ただ、面接官の技量の向上は一瞬では起こりません。一方で、学生の面接対策は割と一瞬でなされるもので、結局、面接では本当に有能な人物を弁別することはしばらくはできないとおもいます。なので、しっかりした学力試験をしばらくは外すことはできないのではないかと思います。多分少なくとも10年単位で。

 

おっと本題から外れました。

 

先日発表された、大学入試共通テストの問題に対して、僕が思ったことは、ブログに少し書きました。

 

それらを、学校の先生たちはどう思っているのかなと思って少し気になっていました。

 

そうしていると、先日、ベネッセの中で、学校の先生を集めて情報交換、意見交換の会をしたようで、そこで出た意見などを少しだけ聞くことができました。

 

まぁ、全体でいうと、まぁ先生方の意見はすさまじくバラバラだったようです。

 

・問題自体は思考力を問うということをうたっていることもあり難しくなったから今のままのテストであれば平均点は下がるであろう。(これは概ねみなさん認識してそう)

 

・従来のセンター試験に毛が生えたようなものである。という意見もあれば、

 

・これまでにない思考力を見る形式で、ただパターン問題を量をこなして練習させるだけのやり方では、通用しないだろう。という意見もあれば、

 

・難関国公立大をイメージして、二次試験対策をしていれば、この新しいテストの対策に十分なるので、とりたててこれ用の対策は不要。という意見もあれば、

 

・実際、学校現場は基礎的なことを身につけさせることで精一杯であり、結局直前のちょろっとした形式対策、もしくは休み中での課題などでお茶を濁すことになるだろう。という意見もあったようです。

 

まぁ、即ち現時点では、どの学校もどんな対策をするのかまったく見えてないわけですね。(少なくとも、後に行われる大規模プレテストの結果を見ないとわからないと皆思ってるのでしょう。)

 

よって、1、2年目あたりはかなり試験結果、試験対策も荒れることが想定されます。

 

そんなときに、現時点で間違いなくとれる対策があるとすれば、

 

基礎を早めに身につけておき(新試験でも基礎は必ず必要)、応用的な問題が解けるように演習で頭をひねり、考え方を身につけていくということです。

 

これは、まさに、稲荷塾のシステムなわけですね。

 

数3までの基礎内容を基礎とはいえ本質的な部分について、応用がききやすい状態で、できるだけ短期間で早めに習得する。

 

その後、演習①や②を通して頭をひねっていく。

 

というわけですね。

 

学校ではなかなか取りにくい形だと思いますが、稲荷塾なら、ある程度の素養とやる気さえあれば、このラインに多くの人が乗れていくわけです。

 

そして、この余裕をもったカリキュラムのなかで、勉強だけに縛られない人間力をも磨くことができるのではないかと考えています。

 

僕はそれを切に願っています。それこそが、たぶん政府が求めている人財なんだと思います。