破滅を回避せよ!センター試験で難問を解いても褒められない。
松谷です。
センター試験が近いですね。
昔も、一回似たようなことを書いたことがあるのですが、もう一度。
センター試験の数学には、たまにすごく難しい問題が混じっています。
いろいろな難しさがありますが、
その設問だけ計算量がやたら多い、
その設問だけそれまでの流れを切って新たに発想しなければならない、
その設問はそれまでの流れを全て統合させなければならない、
などがあります。
で、そういった難しさの結果、正解率としてものすごく低い設問が生まれたりします。
僕が、ベネッセに勤めているときに見たデータでは、1%くらいの正解率の設問が5年に1回くらいあったような気がします。
100人に一人だから、東大京大狙う人は取らなければならないんじゃないか!と思うかもしれませんが、1%くらいの設問については、
そんなことはないと思います。むしろそれを必死の形相で取りに行ったら破滅を招く可能性すらあります。
一番怖い例が、その難設問が第1問などに来た時です。
2012年の三角関数の問題などがそうなんですが、少し想像してみてください。
皆、センター試験には、時間配分を考えて臨みます。
例えば、数2B第1問[1][2]は15分で抜けようとかそうそういうやつです。(そんなにめちゃくちゃ速いわけではない人なら、15分、15分、13分、13分くらいが一般的な時間配分な気はします。もうちょっと余裕を持たせるのが理想ではありますが、パツパツになりがちです。できる人は50分以内で解く練習をしてくださいね。)
そして、第1問[1]解き始めます。始まって5分。
「(ん?おかしい。。)えっ、ちょっと待ってな。おれがセンターなんてできひんわけないからな。えーと。」
「落ち着け落ち着け。えっと、最初から問題見直してみよう。」
「え~と、でも、やっぱりむずいな。あれっ10分たってる。でもあとちょっと粘ったら解けそうな気がする。まだ最初の問題やしいつも速く解き終わってるし、後で調整できるやろうし。。」
「できそうで、できない。。。。(13分経過)あかん飛ばそう。(第1問[2]に移動)」
(第3問くらいで)「えっこれもちょっと難しいやん。。。えっまじ時間ない。。。無理無理。まじで、神様・・・。時間を返して。。。」
(そして、第4問が実はかなり簡単だった。ただ、計算量はかなり多くて時間が必要だった。)
そして、合計得点は70点だった。(いつも95~100点だったのに。。)
そうなんです。これは別に冗談ではないんです。
かなり実力がある人でも、たまにある難設問によって、こういった状況を引き起こしてしまう可能性はいつでもあるのです。
なので、自分の決めた時間配分を大幅にずれないように常に気を使わなければなりません。
そして、もしこの問題は難しいなと思って、3分くらいも鉛筆が止まるようなことがあるならば、その設問は飛ばすことが絶対に賢明なのです。もし、ある程度実力があるならば、全部終わって戻ってこれるはずですから。そうしたらよりクリアな頭で、別の発想も出てきたりして、きっと解ける可能性がかなり高まると思います。
しかし、もし、その難しい問題をいったん飛ばすことなく拘ってしまったとしたら、簡単に上のような事態に巻き込まれてしまうのです。
もし、万が一、拘った結果、その難しい正解率1%くらいの問題を解けたとしましょう。しかし、それはあくまで3点くらいをゲットしたのに過ぎないわけです。もしそれで5分から10分をロスしてしまったとして、最後までたどりつけなかったしたら、その損失はすぐに10点分くらになってしまうわけです。そうするとトータルとしては負けなわけです。そして、その差の7点とかで合否が変わってくるということは十分にありうるわけです。
センター試験で、すごく難しい小設問を解けたとしてもそのせいで全体の点数を落としたとしたら誰も褒めてくれません。
あいつ本当にあほやな。と思われるだけです。
もしかしたら、センターごときの問題で一時的にでも飛ばすということがプライド的に許さない人もいると思います。(特にいつも100点近い人ですね。)
ただ、そんな自分の変なプライドはほんの少しだけしまっておいて、冷静に自分の利益をとってくださいね。
センター本番の人も、同日模試の人も頑張ってください。ただただ、応援しています。
あっ以前書いたブログを見つけました。こんなこと書いてましたね。基本的には同じことですね。