高校数学ができるようになるには?

昨日、数ⅠAクラスで下期初めてのテストをしました。

まあ、出来はすごく悪かったです。

彼らにとっては高校数学に入って初めてのテストなので、ここでは「勉強の仕方を考え直す」きっかけを作るということがこちらサイドの一つの目標になっています。

つまり、ほとんどの生徒にとって「分かった」と思う基準が低いのです。ですが、それに気付いていません。

「分かった」なら次に似たような問題が出て来たときに解けるはずですが、実際はできないことの方が多いのです。

まずそのことに気付くこと。

これが第一歩です。

昨日の問題でいえば、4問あって、第1問は因数分解の小問集で、2問目から4問目は文章題ですがすべてテキストに類題が載っています。ですからテキストをしっかり理解していたら、ほぼ満点が取れるセットになっているのですが、さっと通して見たところ、50点ありそうな塾生はたったの1人でした。

さらに、「解答を見て分からないところがあれば質問し、納得したならば、できなかった問題をやり直し、それが終わったならば、テキストの次のページの予習をするように」という指示をしたところ、あっという間にテキストの予習に進んでいる子もいました。こういう子の「納得のレベル」は非常に低いです。「じゃあ、今から同じテストをしたとして、満点が取れるの?」と言われて、慌てて解答を読み返し始めました。

こういう浅い理解を続けていても、いくら経ってもできるようになりません。

算数の勉強、中学数学の勉強、高校数学の勉強それぞれで、やり方は随分違いますが、特に高校数学の勉強では「浅い理解」の積み重ねは意味を持ちません。

常に「次には自力でできるのか?」と自らに問いかけつつ、詰めて行く姿勢が必要です。

できなかった問題は、「解答を見て納得した後、もう一度自分でそれを再現してみる」これをワンセットとして進んでほしいのです。そうしたら、意外にも、納得した直後にも関わらず「あれっ、どうだったっけ?」ということが頻発し、その結果解答を見直すことになり、そういう作業の中で「自分でできる」状態に近付くのです。

 

こういう説教をして、授業後半はかなり引き締まった雰囲気になりました。

彼らが成長することを願っています。