記念日
仕事柄か、どうしても入試を基準に数学の勉強を考えてしまいます。
もう少し純粋に学問として数学を捉える方法もあるだろうにと思いつつ、大学に合格するための勉強を進めてしまうということです。
しかし、さいわいなことに東大や京大の問題はそれなりの格調を保っており、それを攻略するための勉強がそんなに大筋を外しているわけではないので、理想主義的なことを言う必要もないかと結局深く考えることをやめてしまいます。
ところが、
英語の学習に関しては、入試を基準に考えてはいけないと強く感じるようになりました。
Carmelia が「日本人はテストのために英語を勉強していて、使うために勉強しているのではない。したがっていつまで経っても使えるようにならない」と分析していて、本当にそうだったとショックを受けつつ、それを否定することができないからです。
じゃあ、使うために勉強するってどういうこと? と聞きたくなりますが、その答えが「評価はしない」という Carmelia の姿勢に表れています。
そして何より「英語で話すことが楽しい」と感じることが大切で、彼女の場合、「生徒個々のニーズに合わせた授業をする、それに合わせた教材を作る」と職人主義に徹しています。
正直言ってすごいです。
初めて彼女のレッスンをオンラインで受けたときから、「もし稲荷塾で英語クラスをするなら、こういうレベルの講師に担当してほしい」と強く願いましたが、それが現実のものになりました …。
しかし昨年春 Carmelia の家庭の事情によりA会話は継続することができなくなり、一旦は夢が破れた形になったのです …。
ところがちょうど1年前の昨日、再び来日して仕事をすることにしたという連絡があったのです!
それからはばたばたしましたねぇ …。参謀や松谷君の力を借りて何とか春の開講に間に合わせることができました。
法人ではない稲荷塾が外国人講師を招聘するということは大変なことなのです。文字通り、気の遠くなるような手続きを経て、やっと実現したのです。
いや~ぁ、
日記を見ていて、それがちょうど去年の今頃だったことを発見し、その後の出来事が一気に蘇って来ました。
こういう記念日っていいですね。
ちなみに明日は家内との出会いの記念日です。
ん?
何年前だってか?
えっと、… 35年前みたいです。