数1Aクラス分けテスト講評

松谷です。

先日、対象者に、数学1Aのクラス分けテストを実施いたしましたので、その講評をさせて頂きます。(クラスの通知をメールなど何らかの手段でさせていただきます。)

と、その前に、一言だけ。

結果をもとに、月曜日は2クラスに分けて運営することになります。ただし、良かった場合多少喜んでもいいとは思いますが、喜びすぎることないようにしてほしいと思いますし、悪かった場合反省はするべきかとは思いますが、悲観しすぎることないようにしてほしいなと思います。

良かった人についても、これはなかなか優秀な答案だなというものが2,3枚くらいはありましたが、基本的に全ての人に何らかの改善すべき点がありました。そこを真摯に受け止めて今後に生かしてほしいです。

また、今回過程をそこまで重視せず採点しているため、ほとんど説明なくカンかもしれない?というものもおおめに見ています。とすると、たまたま点数だけが良く出てしまった人もいます。それで調子にのって精進しないでいると、早晩取返しのつかないひどい状態になるのは目に見えています。自分の理解度を冷静にとらえて、地道に精進してください。

悪かった人については、間違ったところは反省して、素直にその該当分野などを復習してほしいなと思います。特に中学レベルの計算で間違っている場合は、高校数学で計算を合わすことが困難になってきます。

ただ、悪かったからといって、この世の終わりだみたいに考えるのは完全に間違っています。皆さんのいったんの目標は大学入試(もしくは、本当はさらにその先ですね。)であり、随分先にあるわけです。なので、ここからちゃんと精進できるかどうかが勝負のすべてです。特に、稲荷塾は、2クラスとも同じカリキュラムを敷いていますし、ちゃんと正しい方向に努力すれば必ず良い結果が出ると思います。また、実際上、半年で数学1Aを終わってしまうという速さであり、飲み込めなかったらもう1回やることになり、その方が今回のテスト結果なんかよりぐっと差がついてくるのですから。もちろん、半年で数2Bに上がるにはしっかりした努力が必要ですが。結果を正しく受け止めて、今後に生かしてほしいなと思います。この客観的な受け止め方は磨けるスキルだと思います。

 

では、ここから講評にうつります。

今回は、少し難しい公立高校入試くらいをイメージした問題を作成いたしました。

受験者の学年は、中1から高2まで多岐にわたっていました。

 

平均点は50.7点、最高点は94点です。

数1Aクラス分け

 

各大問の講評は以下です。

第1問

正負の計算と、式の展開の計算問題でした。ほとんどの皆さんが知識的には解ける状態であったと思います。にも拘わらず、全問不正解などもいくつかありましたし、ほとんどの答案が、1,2問は間違っていました。全問正解者については、数えられるくらいしかいなかったです。計算のやり方で不安なところがあれば、数1Aに行く前に必ず復習をしておきましょう。

第2問

方程式不等式を解く問題でした。1次方程式、不等式、連立方程式、因数分解を使う2次方程式、解の公式を使う2次方程式などがありました。第1問よりは正解率が高かったです。しかし、全問正解となると10人くらいしかいなかったです。特に2次方程式の因数分解ができないと致命傷ですので、復習しておいてください。

第3問

1次方程式または、連立方程式の利用の問題です。(2)は結構ひねっていますが、(1)はできてほしいところでした。しかし、2割くらいの人が問題文を読み間違っていました。問題文をよく読まないで文章題を解くなんてことはほんとうに愚の骨頂だと思います。一応この問題の狙いは、未知数をきちんと文字でおけるかということです。もちろん、中学受験的な技術で短時間で解くことはできるのですが、それは高校数学になったときに、行き詰ります。勇気をもって、未知数を文字で置けるようになってください。

 

第4問

2次関数と1次関数の問題です。典型的な問題の中に、(3)だけ三角形の面積を2通りに解釈するという図形的な要素を入れています。三平方の定理も使うので、少しだけややこしかったかもしれません。しかし、できていた生徒もわりといました。10~15人くらいは完答していたかともいます。できなかった人は、解説をよく読んでおいてください。特に、(1)(2)は関数の基本問題です。これが理解できないと、数1Aの2次関数が理解できるはずがないので、復習しておいてください

第5問

円や接線などに関する図形の問題です。作問時にも結構凝りましたので、かなり、思いつきにくかったようで、完答者は2人だけでした。角度の片方もしくは、両方だけ正解している人が多かったです。図形の要素は、高校数学では、単体として学ぶことが減ります。しかし、実は、それを前提としている場合も多いですので、円や接線に関する基本的な定理、三角形の合同や相似の基本的な証明方法などはきっちり覚えておきましょう。

 

以上です。

学校の試験などと重なっていた人もいたかと思います。お疲れさまでした。

僕自身も、皆さんの答案からいろいろと発見を得ることができました。ありがとうございました。