大学入学共通テスト改革(その3)
松谷です。
の続きです。
国語についても書いてくださいというリクエストをコメントで、頂きましたので、コメントをしようと思います。
僕は昔、僕の現代文勉強におけるパラダイムシフトという記事に書きましたように、国語は、別に専門でも何でもありませんし、教えた経験が豊富でもなんでもありません。あくまで、いち個人としての意見として述べたいと思います。
資料は、以下にあがっています。
概要
さて、概要をお伝えすると、
記述式問題を増やす。
記述式問題導入に伴い試験時間が20分ほど伸びる予定。
記述式は、20字程度1問、30~50字程度1,2問、120字程度1問くらいの予定のよう。(特に字数が120字を超えると、採点がぶれそうなので、そこまでに収める。)
採点のブレをできるだけおさめるために、記述問題においては、こまかく条件を記す。
モニター受験者の自己採点はぶれているようである。
といったところです。
問題についての感想
さて、それで、問題を見て、解いた感想なのですが。
うわぁ、記述式の問題、今までとまったく毛色が違う文章やな。
もう文系有利とかなさそうか?
なぜなら、二つ例で出ていた文章が、
「役所からの公的文書(住民への景観保護のガイドライン通達)を受けての2人の議論」
「駐車場における駐車契約者と駐車場所有者との間の契約文書を受けての議論」
といった、極めて実用ベース?のものだったからです。
どっちかというとかなり理系的な読み方が必要なのかと思いました。間違い探しっぽい感じの設問もいくつかありました。
う~む、無味乾燥ではありますが、たぶん記述において採点を安定させるには、論理的な文章にして、間違いと正解がはっきりするものにしないと無理だからだと思います。
即ち、小説系の文章で記述を出すと解答者の記述がぶれすぎて、その結果、採点がぶれてしまい、トラブルの温床になってしまうからですね。(少なくとも記号問題であれば、小説であったとしても、設問の設置の仕方で、正解を完全にひとつに規定できますが、記述となるとなかなか厳しいことは想像に難くないです。)
ということで、この問題に関しては理系の人にも朗報なのかもしれません。
といいつつ、僕は、2問くらい△でした。。
時間にやや焦って読み飛ばしてしまったというのと、単純に読み間違った箇所が一か所あったという感じです。ただ、慣れたら普通に全部正解はできそうだなという風に思いました。
記述だとしても、所詮、広い意味で正解を一つにしか規定できない問題を出さざるを得ないんだなということを強く感じさせられたからです。
もちろん、微妙な日本語の違いなどはOKなものの、採点基準を見ても、世間で言われている多様性などはかけらも認められる問題ではないと感じました。
ただ、僕は、それを一方的にだめだと感じているわけではないです。基本的な読解に関しては、正確に速く読めるということが第一優先だとは思うからです。
そして、読み取ったことを記述に落とし込むというのも、いままでのセンターで測れてこなかったスキルなので、進歩があります。
さらに、記述問題は、1・2問導入されるものの、残りは従来のマーク式のようですので、そこで、小説や古文漢文などを入れていく思われますし、従来の?読解力も見られるのかなと思います。
以上僕が感じたことです。
だらだらと書きまして、すみません・・
ただ、最初にも書きましたがこれはあくまで僕の個人的な見解ですので、
もう少し国語を専門にしていらっしゃる方がコメントをしているサイトを見つけましたので、紹介しておきます。(勝手にリンクを貼ってみます…稲荷先生と面識がある方のようですが。)
では!