褒めて育てるのがよいか?
松谷です。
以前、稲荷先生も紹介されていましたが、「学力の経済学」という本を僕もたまたま買ってまして、改めて気になるところを読み返しました。
子供は褒めて育てた方がよいか?
というテーマの節です。
詳しくは、本を読んでもらえればと思いますが、
結論から言うと、
自尊心を高めることで、学力などが上がると思いこんで、なんでもかんでも褒めればいいんだ、というものではない。(自尊心が高いから学力が高くなるというより、学力が高い子が自尊心が高くなるという傾向が統計的にあった。つまり、自尊心はあくまで結果である。)
良くない状況(点数や姿勢)があれば、それをやる意義や改善策ややるべきことをしっかり伝え、しっかりそれをこなさせるのが大事である。
良くないのになんか無理矢理君はやればできるんだみたいなメッセージを伝え、良くなかったところをなーなーにするのでは改善しない。(特に何も良くもなかったのに、むやみやたらに褒めると実力の伴わないナルシストに育てることにもなりかねない。)
褒めるときも、結果だけや元々の頭の良さを褒めるのはよくない。たとえば、よく勉強頑張っていたね、などの褒め方をするのがよい。なぜなら、元々の頭の良さを褒められると、結局結果が良くても悪くても元々の頭の良さのせいにしてしまうようになり向上が見られず、その一方で、過程を褒めていればたとえ悪かったとしても、それは努力が足りなかったんだという考えに至るようになり、自分でよりがんばるようになるからである。
といったようなことが書いてありました。
なかなか勉強になりますね。
さて、まぁなんでいきなりこの本の一節が気になったかというと、3.4日前くらいの小学生部で、うるさく騒いでいる子がいて、2度ほどの警告を予めだしたうえで、そのうえで騒いでいたので、叱り飛ばしたからです。(たぶん、怖かったと思います。。)
きちんとした手順を踏んで、それでも一線を超えてきたので、仕方なくその対応をしました。。(はっきりいって僕は怒るのも叱るのも本当に嫌な人なので、かなり迷ったのですが。。)
ただ、やはりその対応はちょっと極端すぎて反省しているところです。もっと、静かにしなければいけない必要性などを理由とともに伝えることもするべきだった気もしています。一方で、その本に照らしてみると、おかしい行為をしたときに、それをごまかして、褒めるなんてことだけでは何も変わらない可能性があるんだと思います。
ただ、叱ったのは、それはそれとして、また今度、別の部分で褒めさせて欲しいなと思います。
はっきりいって、その子を憎んでいるわけではまったくありませんので。その子の行為を憎んでたわけですから。
少し暗いトーンになってしまいましたねぇ。
基本的に、みんなを褒めたいと思っている人間なんですけどね。